スタディプラスは、同社の運営するStudyplusトレンド研究所が、全国の高等学校の進路指導主任・第一学年主任・第二学年主任・第三学年主任を対象に実施した、「全国の高等学校における進路指導に関する調査」の結果を11月17日に発表した。同調査は、10月24日~31日の期間に行われ、632校から有効回答を得ている。
調査対象者に、勤務先の高校では進路指導に取り組んでいるかを尋ねたところ、「十分に取り組んでいる」と「ある程度取り組んでいる」を合わせた割合がほぼ100%を占め、大学進学率が高くなるほど「十分取り組んでいる」という回答が多くなる傾向がみられた。
進路指導を始める時期を尋ねた質問では、「高校1年生・1学期」が最も多く、大学進学率が高くなるほど進路指導を始める時期も早まっている。
進路指導の内容としては(複数回答)、「個別の連絡相談」(88.3%)が最多となり、「オープンキャンパス参加促進」(76.1%)がそれに続いた。
進路指導で活用する大学情報の入手元を尋ねたところ(複数回答)、「大学案内・学部案内パンフレット」と「大学の公式ホームページ」が8割超を占めており、以下「進学説明会」「オープンキャンパス」「大学からの個別訪問」が6割前後で続いている。
どのような大学情報を重点的にチェックしているかを尋ねた質問(複数回答)では、「入試方法・入試科目」が8割超で最も多く、「取得可能な資格・免許」(71.8%)や「卒業生の就職状況・就職支援体制」(60.0%)といった大学卒業後の進路を見据えた項目が上位となった。
進路指導にあたって、不足していると感じる大学情報としては(複数回答)、「卒業生の就職状況・就職支援体制」が最多となった。
不足していると感じる大学情報を進学率別でみると、大学進学率が50%以下で「卒業生の就職状況・就職支援体制」を挙げる割合が高く、大学進学率50%超では「研究テーマ・業績・評価」が多く挙がっている。
進路指導に活かしやすい、大学からの情報発信の仕方を尋ねたところ、「動画・YouTubeでの発信」(35.0%)が最も多く、具体的には「大学を卒業した生徒が、どのような職種に就いているのか、YouTubeで動画があればよい。大学合格が目的ではなく、その先を見据えて大学選択させたい」「YouTubeでの動画発信は、ぜひ行って欲しい。生徒目線で言うと、TikTokを使用するなど、様々なアプリを通して情報発信する方が、大学側にはメリットがあるように思います」といった意見が寄せられた。
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