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EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

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低学年でもできますよ! 誰でも簡単GIGA端末活用術 Chromebook編

お絵描きアプリは汎用性抜群! Chromebookの「描画キャンバス」を基礎から応用まで解説【前編】

低学年でもできますよ! 誰でも簡単GIGA端末活用術 Chromebook編 第5回


 GIGAスクール構想により、1人1台端末が実現しました。これまで特別な存在だったコンピューターが当たり前の文房具として使われ始めています。しかし、実際の学校現場でうまく活用できているか、不安を感じている先生も多いのではないでしょうか。特に小学1年生や2年生は、そもそもコンピューターの操作ができないと思われがちです。ですが、そんなことはありません。できることはたくさんあります。本連載では、低学年担任ならではの課題や困りごとを解決する実践を、「低学年でもできますよ!」を決め台詞に紹介していきます。第5回からは「お絵描きアプリをどう授業で使えばよいのかわからない」という課題を、簡単な操作のみで解決する実践を紹介します。

お絵描きアプリは絵を描くだけ?

 普段から低学年の教室では子どもたちが自由帳にお絵描きをする姿をよく目にします。そのことからも、低学年の端末活用でまず思いつくことは「お絵描き」ではないでしょうか。楽しそうにお絵描きをする子どもたち。しかし「好きに絵を描いているだけでいいのか?」と疑問に感じる先生もいらっしゃると思います。確かにそれだけでは学習として不十分かもしれません。しかし、お絵描きアプリの汎用性は抜群です。情報教育や各教科の学びに位置づけて活用していきましょう。

 今回から複数回に分けて、お絵描きアプリ「描画キャンバス」を使った実践を紹介していきます。連載の第1回では描画キャンバスで画像に落書きをしましたが「画像に絵を描く(色を塗る)こと」は、さまざまな授業に応用できますよ。

モノクロ粘土をカラー化!? これぞコンピューターならでは!「GIGA粘土」

「GIGA粘土」とは

 従来の油粘土でつくった作品にコンピューター上で絵を描き足したり、色をつけたりする、GIGA端末を活用した創作活動です。

「GIGA粘土」
「GIGA粘土」

使用アプリ

  • カメラ
  • 描画キャンバス
カメラと描画キャンバスのアイコン
カメラと描画キャンバスのアイコン

展開

(1)課題設定

先生
みなさんは粘土でお菓子や動物など、いろいろなものをつくるのは好きですか。でも、普段使っている粘土はねずみ色や白色なので、つくった作品もねずみ色や白色ですよね? それがカラフルな作品になったらもっと楽しいと思いませんか。なんとコンピューターを使えばそれができるようになるんです。今回のめあては「コンピューターで粘土に色を塗ろう」です
「GIGA粘土」の課題設定とめあて 「GIGA粘土」の課題設定とめあて
「GIGA粘土」の課題設定とめあて

(2)作品制作

 まずは粘土を伸ばし、広げた平べったい粘土で作品をつくりましょう。海、山、空、宇宙などテーマを決めるとよいですね。

平べったく伸ばした粘土で作品をつくる 平べったく伸ばした粘土で作品をつくる
平べったく伸ばした粘土で作品をつくる

(3)撮影

 出来上がったらカメラアプリを使って撮影しましょう。このとき、平らになるように粘土板と平行に撮るのがコツです。写真が撮れたら粘土は片づけてしまいましょう。作品はコンピューターの中にきちんとありますよ。

端末のカメラアプリで粘土作品を撮影 端末のカメラアプリで粘土作品を撮影
端末のカメラアプリで粘土作品を撮影

(4)色付け

 描画キャンバスを使って撮影した画像に色を塗ります(第1回参照)。鉛筆やペン、チョークなどたくさんの道具を使ってみましょう。間違えてもコンピューターならすぐにやり直すことができますね。

描画キャンバスで写真上の粘土に色を塗っていく 描画キャンバスで写真上の粘土に色を塗っていく
描画キャンバスで写真上の粘土に色を塗っていく

(5)GIGA粘土ミュージアム

 作品が完成したらChromebookをテントモードにして展示しましょう。テントモードはもうおなじみですね。「GIGA粘土ミュージアム」で友だちの作品を鑑賞し、よいところを見つけましょう。

「GIGA粘土ミュージアム」として作品を見せ合う 「GIGA粘土ミュージアム」として作品を見せ合う
「GIGA粘土ミュージアム」として作品を見せ合う

(6)まとめ

 以下のことを学習のまとめとして押さえましょう。

  • 色違いの作品が何枚もつくれること
  • 作品の置き場所がいらないこと
  • 画像として作品が残せること
  • これらはコンピューターだからできること(コンピューターのよいところを体感する)

【ちょいワザ】不透明度

 不透明度の数字を小さくすると、ペンの色が薄くなり重ねて塗ることができます。違う色を重ねると色が混ざってグラデーションをつくることもできます。

不透明度を調節することで、異なる色を重ねて塗ることができる 不透明度を調節することで、異なる色を重ねて塗ることができる
不透明度を調節することで、異なる色を重ねて塗ることができる

【ちょいタシ】プリントアウト

 画像として保存し、プリントアウトすれば掲示板に掲示することもできます。コンピューターと実物の紙のよさの両方を生かしていきましょう。

作品をプリントアウトして掲示
作品をプリントアウトして掲示

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塗りたい色をシミュレーション! イメージを固めてから色を塗る!「イメージスケッチ」

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この記事の著者

林 孝茂(ハヤシ タカシゲ)

 兵庫教育大学附属小学校教諭。兵庫教育大学大学院学校教育研究科修士課程在籍。ICT夢コンテスト2020優良賞受賞。Type_T(とにかくやってみるプログラミング教育ティーチャーズ、NPO法人タイプティ)メンバー。著書に『逆引き版 ICT活用授業ハンドブック』(共著、東洋館出版)、『事例と動画でやさし...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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