ティーファブワークスは、USBケーブルをつなぐだけで10種類以上の計測およびグラフ化、各種AI判定、IoT、双方向通信などを簡単に実現できる「AkaDako STEAM BOX(アカダコ スティーム ボックス)」製品版を、10月12日に発表した。
「AkaDako STEAM BOX」は、2月に発表されたScratch用デバイス「AkaDako」をベースに開発されている。「生徒数が多い」「授業時間が足りない」「教員の事前学習時間が足りない」「授業の事前準備が大変」「授業中のトラブル対応が大変」「授業の後片付けが大変」「ICTに対する教員・生徒のスキルもこれから」といった課題を抱える日本の教育現場でも、GIGAスクール端末を活かした楽しくリアリティのある授業展開を容易にする次世代STEAM教材となる。
同製品はBluetoothではなくUSB接続を使用しているほか、通信機構にAkaDako Core2を採用することで、iPadもLightningケーブルでの接続を可能にしており、USBケーブル以外は配線ゼロのオールインワン構造となっている。
ソフトのインストールや組み立て・充電・電池は不要(iPadのみ「Scrub」アプリのインストールが必要)で、プログラミング言語にはScratchを採用する。USBケーブルは本体収納なので授業の片付けは必要なく、気温・湿度・気圧・明るさ・距離・加速度・傾き・電圧・音量といったさまざまな計測やグラフ化を短い授業時間の中で実施できる。
センサーの値を計測・グラフ化する手段として、「コンソール」「TFabGraph AkaDako版」「Scratch」「Googleスプレッドシートへの自動入力」の4つの方法を利用可能で、計測したデータはExcelやGoogleスプレッドシートで利用できるほか、外部の電気回路の制御にも対応している。
そのほか、外部インタフェースにSeeedのGrove規格を採用しており、各社から発売されている50種類以上のセンサー・アクチュエーターの活用が可能なほか、SDGsや身の回りの課題解決の授業展開を簡単に実施できる教材「AkaDako シンキングカード」が付属する。
さらに、小中学校での授業活用案も例示されている。
なお、いくつかの条件を満たすことによって、1カ月のお試し無料レンタル(20台)が2023年3月以降に提供される。発売時期は2023年3月の予定。
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