相模原市は、子どもに読書をより身近に感じてもらえるよう、2つの新たな取り組み「小中学校及び義務教育学校と連携した電子書籍サービスの提供」「子ども読書資料循環制度」を、9月から開始することを8月24日に発表した。
「小中学校及び義務教育学校と連携した電子書籍サービスの提供」
1人1台端末などのICT環境を活用した「新しい学び」を推進するため、児童生徒がタブレット端末などから利用できる電子書籍の閲覧・貸出サービスを9月1日から提供する。
学校や自宅などでの学習に電子書籍を活用できるよう、学校と図書館が連携して実施するもので、「みんなで一緒に読める本」「図鑑・辞典・百科」「SDGsの本」などの特集テーマの中から授業や調べ学習などに活用できる。
市立小中学校や義務教育学校の児童生徒は利用申請不要で1人あたり2点まで、貸出期間1週間以内で利用可能。また、一般の人も利用申請を行うことで同様に利用できる。
小中学校などにおける電子書籍サービスの活用例は以下の通り。
- 授業や朝読書での活用
- 調べ学習での活用
- 英語教育への活用
- 文字を読むことが苦手な児童生徒や特別支援学級での活用
- 夏休みなどの長期休業中の児童生徒の家庭での学習への活用
電子書籍サービスは、相模原市に在住・在勤、または在学で、貸出券を持っていれば、利用申請を行うことで利用できる。
「子ども読書資料循環制度」
この取り組みは、図書館スタッフが厳選した絵本や紙芝居などの児童書約4600冊を新規購入し、これを156セットに分け市内の保育園や児童館などの子ども関連施設に「おすすめ児童書セット」として送付し、このセットを2カ月ごとに循環させるもの。
施設を利用する子どもたちは、定期的に入れ替わる新しい本を自由に読むことができるため、より多くの本に気軽に触れられる。各施設に届くコンテナには、30冊程度の児童書と図書館スタッフの手作りPOPが入っている。児童書の組み合わせは約50通りで、各施設に年間180冊の児童書を届ける。
循環対象施設は、市立の子ども関連施設約120カ所(保育園、幼稚園、認定こども園、児童クラブ、こどもセンター、児童館、児童相談所および陽光園)。
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