青少年科学技術振興会FIRST Japanは、2022年度の「FLL学校チャレンジ」を実施し、世界110か国で開催されるロボット競技会/STEAM教育プログラム「ファースト・レゴリーグ(FLL)」への参加を通じてSTEAM教育×探究学習に取り組む小中学校を全国から募集することを、7月16日に発表した。
「FLL学校チャレンジ」は、FLLの国内での普及と小中学校でのSTEAM教育・探究学習の普及・貢献を目的としたチャリティープログラム。FLLに参加してみたいが、予算不足と指導者不在で参加が難しいという全国の小中学校からの声に応えて2017年に開始され、これまでに全国から35校が参加している。
参加校には、大会で使用する「ロボットキット」「大会セット」が提供されるとともに、「大会参加費の割引き」「教員向け講習会」を実施するなど、教材や指導者がいない学校でもFLLを通じてSTEAM教育や探究学習に取り組める環境を複数年にわたって提供してきた。
参加にあたっては、校内でチームを作り、FLLのカリキュラムに沿って3~4カ月間のSTEAM×探究学習の活動に取り組み、活動の締めくくりとして12月に開催される予選大会に出場する(大会に出場せず、校内でミニFLL大会を開催することも可)。FLLの活動を通じて、プログラミングを含む STEAM全般、探究学習、協働学習、プレゼンテーション、チームワークといった幅広い学習体験を子どもたちに提供できる。
「FLL学校チャレンジ」の募集対象は、全国の小中学校(国公私立問わず)で、小学4年生~高校1年生を対象とした「FLL Challenge」に参加する10校、小学1年生~小学3年生を対象とした「FLL Explore」に参加する10校をそれぞれ募集する。
募集期間は8月20日までで、8月23日に採択校が発表される。また、7月27日に東京で、7月31日には大阪で、「FLL学校チャレンジ」への応募を含むFLL紹介イベント「FLL説明会&ワークショップ」を開催する。
「ファースト・レゴリーグ(FLL)」は、世界110カ国で開催される世界最大級規模の大会で、「FLL Explore」と「FLL Challenge」のカテゴリーに分かれ、ハンズオンでのSTEAM活動を小学低学年から高校生まで継続して続けられる。科学技術と創造力によって社会課題の解決を目指すプロジェクト学習であり、競技は「探究プロジェクト・プレゼンテーション」と「ロボットゲーム」で構成される。
「探究プロジェクト・プレゼンテーション」では、「SDGsの17の目標」に親和性のある大会テーマをチームで探究し、その解決策を大会でプレゼンテーションする。また「ロボットゲーム」では、フィールド上に設置された15のミッションを製作したロボットによって、150秒の制限時間内でいくつクリアできるかを競う。
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