スタディプラスは、フルクラウド統合型校務支援システム「BLEND(ブレンド)」を展開するモチベーションワークスと、6月22日業務提携を締結したことを発表した。今回の業務提携を契機に、本年度から高等学校にも適応された学習指導要領の新評価軸である「主体的に学習に取り組む態度」を可視化し、公平・適正に評価することを目指した実証実験を開始する。
2022年度から高等学校に適用されている新学習指導要領では「知識及び技能」「思考力・判断力・表現力など」「学びに向かう力、人間性など」という3つの柱に合わせた「3観点」評価が全面導入された。特に「主体的に学習に取り組む態度」の評価方法については、生徒の「見えにくかった努力」をどのように公平・適正に評価すればよいのかが論点となっている。
スタディプラスが提供する「Studyplus for School」は、生徒と教員を学習管理アプリ「Studyplus」でつなぎ、生徒の日々の学習ログを教員が見守り助ける、教育機関向け学習管理プラットフォーム。市販のデジタル教材との連携や自作の単語帳の登録など、さまざまな教材の学習記録をつけることができるため、生徒の学習状況の一元管理が可能となる。
今回の業務提携で「Studyplus for School」で可視化した生徒のがんばりを、モチベーションワークスが展開するフルクラウド統合型校務支援システム「BLEND」で、公平かつ適正に評価がつけられる仕組みの実現を目指す。
まずは岩田高等学校(大分県大分市)の協力のもと、実証実験を展開することで、新学習指導要領の評価軸である「主体的に学習に取り組む態度」について、生徒が学びに取り組んだ努力を可視化し、公平・適正な評価を試みる。実際に運用することで学校現場のニーズを把握し、必要があれば改善対策を検討するとともに、全国の高等学校への実装を目指し、検証していく。
実証実験期間は、2022年4月1日~2023年3月31日を予定している。
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