マイナビは、2023年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した「マイナビ 2023年卒大学生 活動実態調査(4月)」の結果を、5月12日に発表した。同調査は、「マイナビ2023」会員に対して4月24日~30日の期間に行われ、5483名(文系男子:1108名、文系女子:2450名、理系男子:865名、理系女子:1060名)から有効回答を得ている。
調査結果によれば、2023年卒学生の4月末時点での内々定率は、前年比6.4ポイント増の47.3%、平均内々定保有社数は前年比0.2社増の1.9社だった。
就職活動で現在もっとも注力していることを尋ねたところ、3月に行われた調査では「エントリーシート提出」が最多だったのに対して、4月は「面接」が最多となっている。
就職活動で大学の成績が評価されたと感じるかを尋ねた質問では、「はい」という回答は17.7%だった。
学生の学業成績を企業が採用活動に用いるとしたら、どのように感じるかを尋ねたところ、「利用してほしい」(「大いに利用してほしい」と「どちらかというと利用してほしい」の合計)が67.9%に達している。
学業成績を採用活動に「利用してほしい」とする理由としては、「学業に注力した点を評価してほしい」や「コロナ禍によりガクチカを用意することができない分、努力を証明するものとして学業成績を用いてほしい」といった意見が寄せられた。
一般的な会社員の給与について、知っているものを尋ねた質問(複数回答)では、「額面の支給額から、税金と社会保険料などを差し引いたものが手取りとなる」(87.8%)がもっとも多かった一方で、「民間の保険(生命保険、火災保険など)に加入して支払った保険料の一部は、年末調整で還付される」は20.1%、「社会保険料は、3月~5月の給与等支給額によって決定される」は12.9%に留まっている。
就職する企業にあったらうれしい福利厚生について尋ねたところ(複数回答)、「休暇制度(特別休暇、リフレッシュ休暇、介護・看護休暇など)」(81.0%)が最多となった。一方で「レクリエーション(社員旅行、懇親会、部活動、レジャー施設などの利用補助など)」や「保養所」といった、従来の福利厚生のイメージとして定番の項目は比較的に低い値となっている。
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