熊本市教育委員会とInspire Highは、不登校生向けオンライン学習支援に関する連携協定を締結したことを、3月28日に発表した。両者は市内の不登校状態にある児童生徒に向けて、世界中の多様な生き方や価値観を知り、一人ひとりに眠る創造性を引き出す探究型オンラインプログラム「Inspire High」を提供していく。
熊本市は、2020年のコロナ禍の一斉休校時に、市内全ての小中学校をオンラインに移行したことでも知られている。2022年度からは、不登校生を対象とした「教育ICTを活用したオンライン学習支援」を本格開始する。本連携は、その取り組みの一環として行われるもの。
「Inspire High」は、世界とつながる探究的な学びを手軽に教室やオンラインで実践できるプログラム。主に中学校・高校で「総合的な探究・学習の時間」「特別活動」「道徳」「公共」などの授業や、各校独自のキャリア教育やSDGs教育などに幅広く利用されている。
今回の連携により、熊本市の不登校生に対しオンラインで「Inspire High」が提供される。これにより、多様な大人の生き方や価値観にふれ、広く全国の同年代の考え方を知ることで、生徒自らの主体性や創造性、学習の内発的動機を高めることを目指す。同時に、熊本市内の中学校・高校に対してさまざまな形で「Inspire High」の活用を促し、その効果を検証していく。
本連携協定における連携事項
- 熊本市の不登校児童生徒を対象としたオンラインによる学習支援(フレンドリーオンライン)に関すること
- 熊本市におけるキャリア教育、創造性教育、探究学習に関すること
- 熊本市の教職員のICTプログラムの実施支援に関すること
- 熊本市内の学校に対する探究型EdTechプログラムの提供に関すること
- その他双方が協議して必要と認める事業に関すること
なお、全国の小学校・中学校・高校および自治体を対象に、建材産業省が実施する「EdTech導入補助金」を活用した「Inspire High」の導入に関するオンライン説明会が開催される。日程は3月29日、4月12日、21日、26日。
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