公文教育研究会は、小学1~3年生の子どもを持つ世帯の母親1000名、父親800名を対象に実施した、「家庭学習についての調査」の結果を3月8日に発表した。同調査は、2021年11月26日~30日の期間に行われている。
調査対象者に、子どもがテレビを見る時間を尋ねたところ、「まったくない」「30分未満」を合わせた割合が23.8%、「2時間以上」が15.7%と、前年調査と比較してテレビを見る時間は減少した。
一方で、30分以上ゲームをするという回答の合計が52.4%と、前年調査(52.1%)より微増ながら、ほとんど変化はみられない。
外(公園、広場など)で遊ぶ時間を尋ねた質問では、「まったくない」が22.5%、「2時間以上」が3.9%と、こちらも前年調査からほとんど変化はみられなかった。
家での学習頻度は、週平均で「5.7日」、1日あたりでは「34.9分」と、前年調査よりも減少している。
子どもについて気にかかっていることとしては、「子どもの学校での様子」が34.9%、「子どもの友達関係」が33.7%で上位となった。
オンライン学習実施の状況を尋ねたところ、「学校主導も自主実施も行われている」が25.6%で前年調査(8.4%)より増加し、「いずれも現在は実施していない」は42.5%で前年調査よりも微減ながらほとんど変化はみられない。
教育におけるICT拡大の評価を尋ねた質問では、「非常に好ましい傾向である」と「まあ好ましい傾向である」を合わせた割合が43.8%、「あまり好ましい傾向ではない」と「まったく好ましくない傾向である」を合わせた割合は12.6%だった。
家庭におけるスマート端末の所有、および子どもが普段利用しているスマート端末を尋ねたところ、子どもが利用している端末は「ゲーム機」(48%)がもっとも多く、「タブレット」(44.2%)がそれに続いている。
家庭における、子どものスマート端末の利用用途としては、家庭にある端末では「ゲーム」(56.9%)、「動画サイトの視聴」(39.7%)が、学校配布の端末では「学校や塾の宿題・課題」(51.2%)、「学習アプリや学習サイトの利用」(40.9%)が多い。
家庭内学習の評価を尋ねたところ、「うまくいっている」「どちらかといえば、うまくいっている」を合わせた回答が71.6%を占め、前年調査から変化はなかった。家庭内学習への悩みの程度も、「まったく悩んでいない」「あまり悩んでいない」をあわせた割合が58.0%と、前年調査とほぼ変わっていない。
子どもの家庭内学習に対する熱心さを尋ねた質問では、「前よりも、家庭学習に対して熱心になった」と「どちらかと言えば、前よりも、家庭学習に対して熱心になった」を合わせた割合は51.2%で、前年調査からほとんど変化はみられなかった。
家庭内学習調査の変化のきっかけとしては、「自力で課題を解けるようになったから」(26.9%)が最多となり、以下「学校の成績(テスト結果など)がよくなったから」(19.7%)、「勉強の面白さを覚えたから」(15.7%)が続いている。
保護者の家庭内学習への関与状況を尋ねたところ、「平日の家庭学習の開始時間を把握している」(53.3%)がもっとも多く、「その日にやった家庭学習の内容を終了後に確認している」(46.0%)がそれに続いた。前年調査からもっとも増えた回答は「仕事・家事・育児をやりながら、学習の面倒もみている」で、36.2%から39.3%となっている。
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