中央大学は、実社会の課題にデータ分析を応用できる人材の育成を目的とした「iDSプログラム」を、4月より新たに開始する。
同プログラムは、文理を問わず全学部生を対象としたAI・データサイエンス全学プログラムにおいて、基礎(リテラシーレベル)の次の段階(応用基礎レベル)となる実践的な学びの場と位置づけられている。
参加者は、PBL科目である「AI・データサイエンス演習」を中心に、関連する講義科目を履修することで、AIやデータサイエンスの技術や知識を修得し、所属学部の専門分野においてAIやデータサイエンスを活用する力を身につけることを目指す。
演習科目として「AI・データサイエンス演習」を10単位以上、講義科目のうち基幹科目と位置づけられる「AI・データサイエンスツール」を2単位以上、関連科目の「AI・データサイエンス総合」や各学部設置科目を6単位以上取得し、かつ3の区分から合計22単位以上取得することが修了要件となる。
「AI・データサイエンス演習」は、2年次(A)、3年次(B)、4年次(C)の3年間継続して履修する演習科目で、学部の枠を超えたグループ活動を行い、産業界や科学技術分野、身近な社会で取得された現実のデータに基づいてPBLを実施する。4つのゼミナールが設置され、同時双方向オンライン型の遠隔授業(一部対面授業を含む)で開講される。
「AI・データサイエンスツール」では、データサイエンスやAIの現場で活用されるソフトやプログラミング言語を学ぶ。Excelを使用したデータ活⽤や機械学習によるAI体験、Rubyの修得およびRuby on Rails を用いたWebアプリケーションの開発、BI(ビジネス・インテリジェンス)ツールとデータサイエンスに特化したプログラミング言語であるRの基礎、Pythonとデータベース言語SQLの基礎の4科目をオンデマンド型の遠隔授業で開講し、1年次から履修できる。
関連科目としては、経済社会のなかでAI・データサイエンスがどのように活用されているのか、その実践例を第一線で活躍する複数名の実務家から学ぶ「AI・データサイエンス総合」を用意するほか、各学部で開設するAIやデータサイエンスの実践、応用に適した科目を関連科目として位置づけ履修を促し、AI・データサイエンス演習を履修する学生が所属学部でも当該分野の知識を深めることを目指す。
2022年度の履修者は2021年度の入学生を対象として公募し、書類と面接選考を経た57名で、文系理系を問わず8つの学部すべてから参加している。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア