Builds(ビルズ)は、2022年度入試の受験生372名を対象に実施した、2022年度の共通テストや新型コロナウイルス感染症への不安に関するアンケート調査の結果を、2月4日に発表した。同調査は、1月28日~31日の期間に行われている。
調査対象者に、2022年の共通テストの難易度について尋ねたところ、「難しかった」が93.3%に達し、うち約半数が「とても難しかった」と回答した。
2022年の共通テストに対する感想のうち、当てはまるものをすべて選んでもらった質問(複数回答)では、「問題の分量が多かった」が66.2%、「行ってきた対策と形式・傾向が違った」が46.2%を占めている。また、運営体制に関する不満も15.1%に達しており、「不公平だった」「正確な結果が全国を通して出なかったと結果論ながら感じた」「カンニングが発覚してしまったのが遺憾だった。再発防止に取り組んでいただきたい」といった意見も寄せられた。
共通テストの受験にあたって不安があったかを尋ねたところ(複数回答)、不安があったとする回答が92.4%を占め、傾向の新しさなどへの不安が60.1%、新型コロナウイルス感染症への感染によって受験ができなくなることへの不安が26.3%を占めている。
新型コロナウイルス感染症への感染が拡大している中で、勉強への不安なことを尋ねた質問(複数回答)では、何らかの不安を抱く受験生が87.1%に達しており、とりわけ学校、家庭内、受験会場での感染への不安が大きいことが明らかになった。また、塾、カフェや図書館といった自宅以外での感染の不安を挙げる意見も28.0%を占めている。
新型コロナ禍での、勉強への影響としては、「学校のオンライン化」(36.6%)、「塾のオンライン化」(9.7%)、「塾やカフェなど外での勉強を行うのを辞めた」(21.8%)といった回答が多く寄せられた。「家での自習が多くて、家で集中できない人は厳しい」「図書館があいていない」といった意見もみられる。
新型コロナ禍の、志望校選択への影響を尋ねたところ(複数回答)、69.6%が何らかの影響を受けており、とりわけ、「大学の見学で雰囲気を知ることができなかった」という回答が半数超を占めた。受験生からは、「県外へ進学すると、感染対策のため地元や実家に帰りづらくなると思い、地元の大学を受験することにしました」「地方受験ができない学校の受験を断念せざるを得なかった」といった回答が寄せられた一方で、「できるだけ対面授業を実施している大学に魅力を感じるようになった」といった回答も寄せられている。
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