NECパーソナルコンピュータは、「Z世代」と呼ばれる18~25歳の男女600名(学生300名、会社員300名)を対象に実施した、Z世代のパソコン使用実態に関する調査結果を2月1日に発表した。同調査は、1月19日~21日の期間に行われている。
調査対象者に、コロナ禍におけるデバイスの使用状況を尋ねたところ、パソコンの使用頻度および時間について、どちらも「増えた」という回答が61%に達した。学生だけでみると、「増えた」という回答は、頻度/時間ともに80%を占めている。
パソコンを使用する頻度/時間が増えたと答えた人(373名)に、その理由を尋ねた質問(複数回答)では、「リモート授業・オンライン授業」(50%)がもっとも多く、「学習の補助(学習関連の検索など)」(24%)が3位にランクインするなど、学習環境でのパソコン利用が増加した。2位は「動画、音楽、画像の視聴・閲覧」(46%)で、パソコンがエンタメコンテンツの消費にも活用されていることがわかる。会社員(129名)だけをみると、「動画、音楽、画像の視聴・閲覧」(52%)が最多となり、「リモートワーク/テレワーク」(42%)がそれに続いている。
どのデバイスで、オンライン授業/リモートワークにおけるWeb会議ツールを利用しているかを尋ねたところ、「ノートパソコン」が75%を占めた。
Web会議ツールをノートパソコンで利用している理由としては(複数回答)、「画面が大きいため資料が見やすい」「マルチタスクに向いている」といった回答が多く寄せられている。
オンライン授業/リモートワーク時に、ノートパソコンに求めることを尋ねた質問(複数回答)では、「処理速度」(52%)がもっとも多く、「バッテリー駆動時間」(50%)、「起動の速さ」(45%)、「パソコンの軽さ(重量)」(42%)がそれに続いた。
新型コロナ禍収束後の、将来の働き方についてどのように考えているかを尋ねたところ、「自分の生活にあった働き方がしたい」(95%)が最多となり、以下「リモートワーク/テレワークが選択できると良い」(87%)、「オンライン会議がスタンダードになっていくと思う」(82%)が続いている。
今後の就職・転職先を選ぶ際に、リモートワーク制度の有無を重視するかを尋ねた質問では、「とても重要」「重要」「どちらかというと重要」を合わせた割合が71%となった。
自分専用のノートパソコンが必要だと思うかを尋ねたところ、92%が「必要」と答えている。
自分専用のノートパソコンを購入する際に、重視することとしては(複数回答)、「処理速度」(58%)、「バッテリー駆動時間」(49%)、「保存容量」(47%)といった回答が上位を占めた。
大学生活の必需品を、選択肢の中から3つ選んでもらう質問では、「ノートパソコン」が72%を占めており、学生では83%、会社員では60%に達している。
自身にとって、「パソコン」とはどのようなものかを尋ねたところ(複数回答)、「なくてはならないもの」(91%)、「自分を豊かにするもの」(85%)といった回答が寄せられ、Z世代にとってパソコンは単なるツールではなく、生活に根ざした存在であることが明らかになった。
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