POPERは、同社が提供するスクール専用業務管理&コミュニケーションアプリ「Comiru(コミル)」が、2021年度の中学受験直前の子どもを持つ保護者300名を対象に実施した、「21年度の中学受験 実態調査」の結果を2月1日に発表した。同調査は、1月17日~20日の期間に行われている。
調査結果によれば、子どもに中学受験を受けさせようと思った理由としては(複数回答)、「質の高い教育を受けさせたかったから」(61.3%)という回答がもっとも多かった。
子どもの受験にかかったトータル費用(学習塾代、夏期・冬期講習、出願費用など)の平均は「約94万円」で、最大では「120万円」に達している。
子どもの志望校を選んだ基準を尋ねたところ(複数回答)、「偏差値」よりも「校風」が重要視されていることがわかった。
中学受験を決定する前に戻ったら、子どもの中学受験に賛成かを尋ねた質問では、「はい」が94.3%を占めている。
中学受験を決定する前に戻っても、子どもの中学受験に賛成する理由としては(複数回答)、「子どもに質の高い教育を受けさせたいから」(67.8%)が最多だった。
今後、受験を考えている保護者に推奨する、学習塾選びのポイントを尋ねたところ(複数回答)、「講師とのコミュニケーションの取りやすさ」(50.0%)が1位となっている。
コロナ禍で子どもが通っている学習塾を切り替えようと思ったことがあるかを尋ねた質問では、「切り替えたことがある」と「切り替えようと思ったがやめた」を合わせた割合が41.6%に達した。
通っている学習塾を切り替えようと思った理由としては(複数回答)、「成績が上がらないから」(35.2%)がもっとも多く、それに続く4項目をコミュニケーションに関する内容が占めている。
子どもを学習塾に通わせる上で、デジタル化されていてほしい項目(複数回答)でも、成績通知や入退管理、学習塾からの連絡といった、コミュニケーション関連の項目が上位5つを占めた。
学習塾に対して不満・ストレスを感じた場面を尋ねたところ、「成績があがらず志望校の基準に届かない」(35.7%)が最多となり、「学習の進捗や得手不得手がわからない」(32.0%)がそれに続いている。
親として、子どもの中学受験に向き合う中で大変だったことを尋ねた質問(複数回答)では、「金銭的な負担」「子どもとの向き合い方」「保護者自身のストレス」が上位を占めた。
講師・保護者・子ども同士の人間関係など、受験期に実際に起きたトラブルについて自由に答えてもらったところ、受験期間中の家族間、子ども間での衝突が多かったという回答とともに、新型コロナウイルス感染症の流行によってオンライン授業などが普及する中で、講師と保護者のコミュニケーションが希薄化しているとの声も寄せられている。
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