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高卒で就職して3年以内に離職した人の約半数が「入社1年目」に離職、6割が「転職先を決めず」に離職【ジンジブ調査】

 ジンジブは、高校を2014~2021年に卒業して正規社員として就職し、現在も初職を継続している人、および入社後3年以内に離職した人を対象に実施した、早期離職とその後の再就職に関する調査の結果を1月19日に発表した。同調査は、12月8日~9日の期間に行われ、472名(初職を継続中の人:227名、3年以内離職者:245名)から有効回答を得ている。

 調査対象者のうち、高校卒業後の初職を3年以内に離職した人に、初職を離職した時期を尋ねたところ、「入社1か月~3か月目」が14.5%、「入社4か月目~6か月目」が9.2%、「入社7か月目~12か月目」が22.2%、「入社2年目」が29.5%、「入社3年目」が24.6%と、入社1年以内での離職が45.9%を占めた。

 初職を離職した理由としては、「人間関係によるストレス」が54.3%、「長時間労働のため」が33.5%、「業務内容でのミスマッチ」が20%、「待遇や福利厚生に対する不満」が13.9%、「他にやりたいことが見つかったため」「病気や怪我などによる健康状態の悪化」が13.5%、「キャリア形成が望めないため」が7.8%、「家庭の事情」が6.9%、「会社の業績の悪化」が5.3%、「キャリアアップのため」が3.3%となっている。

 初職の離職理由における、新型コロナウイルス感染症の影響を尋ねた質問(複数回答)では、「離職理由にコロナは影響していない」が81.6%、「給与が減った」が7.8%、「会社の業績が落ち込んだ」が6.9%、「働き方の変化」が5.3%、「担当業務が少なくなった」が3.3%、「就職活動時に求人が選べる状況になかった」が2.9%、「企業訪問できずに就職し思っていた会社・仕事内容と異なった」が0.8%だった。

 初職の離職の際に、次のキャリアについてどの程度描けていたかを尋ねたところ、「転職先を決めて辞めた」が29.8%、「転職先を決めずに辞めたが将来像は描いていた」が23.3%、「転職先を決めずに辞め将来像についても描いていなかった」が37.1%、「答えられない・分からない」が8.6%と、6割が転職先を決めずに離職し、約4割が将来像を決めずに離職している。

 初職の離職後、どのくらいの期間で再就職をしたかを尋ねた質問では、「1か月月未満」が31.4%、「1~2か月未満」が13.9%、「2~3か月未満」が11.4%、「3~6か月未満」が11%、「6か月~1年未満」が6.9%、「1年~1年半未満」が4.1%、「1年半~2年未満」が0.8%、「2年~3年未満」が2.9%、「3年以上」が2%、「再就職はしていない」が13.9%だった。

 初職の離職後に再就職をしたと答えた人に、初職を離職後の再就職ではどのような雇用形態を希望していたかを尋ねたところ、「正規社員」が57.5%、「契約社員」が7.2%、「派遣社員」が8.2%、「パート・アルバイト」が25.1%、「答えられない・わからない」が1.4%と、4割が非正規雇用を希望している。

 同じく、初職の離職後に再就職をしたと答えた人に、初職を離職後の実際の再就職はどのような雇用形態だったかを尋ねた質問では、「正規社員」が51.7%、「契約社員」が10.6%、「派遣社員」が10.6%、「パート・アルバイト」が26.1%、「個人事業主」が0.5%だった。希望通りにならなかった理由としては、正社員の募集が少なかった、未経験のためアルバイト登用しかなかった、よい仕事がなかったから、といった回答が寄せられている。

 初職を離職後の転職活動の際に、何を利用したかを尋ねたところ(複数回答)、「ハローワーク」が42%、「転職サイト」が37.6%、「友人の紹介」が13.9%、「家族・親戚の紹介」が12.7%、「転職エージェント」が6.5%、「高校の先生」が1.6%、「転職冊子」が1.6%だった。

 初職を離職後に就職活動を行った人に、初職を離職後の転職活動で苦労したことを尋ねた質問(複数回答)では、「履歴書の作成」が20.7%、「情報収集」が18.1%、「面接が通らない」が14.5%、「相談できる人がいない」が12.3%、「学歴などの応募資格」が9.3%、「書類選考が通らない」が6.2%、「特になかった」が41.9%となっている。

 初職の離職後に再就職をした人に、初職を離職後の転職をする際に希望の職業に就けたかを尋ねたところ、57%が希望の職業に就けたと回答した。

 初職を離職後に就職活動を行った人に、初職を離職後の転職活動時はキャリアについて考える時間が十分に取れたかを尋ねた質問では、十分な時間が取れたとする回答が44.9%に達している。

 同じく、初職を離職後に就職活動を行った人に、転職活動時にキャリアについて考える時間では、どのようなことをしたかを尋ねたところ(複数回答)、「自己分析」が26.9%、「求人票の閲覧」が22.5%、「ナビサイトでの求人情報収集」が15.9%、「先輩・社会人の話を聴く」が7%、「企業研究」が5.7%、「業界研究」が4.4%、「転職エージェントに相談」「就活イベント」が4%、「会社説明会」が2.6%だった。

 卒業後の進路に就職を選んだ理由としては(複数回答)、「早くに自立したいため」がもっとも多く、勤続中の人で39.2%、3年以内に離職した人で40.4%を占めている。「進学したくない」「就きたい職業が決まっている」といった、自らの意思で進路選択をする項目では、勤続中の人と年以内に離職した人で回答に差が生じた。

 初職を決めた理由としては(複数回答)、「勤務地」「仕事内容(職種)」「給与」が上位となっている。

 入社後にギャップを感じたこととしては(複数回答)、「業務内容」「労働時間」「人間関係」「福利厚生」「キャリア形成」が上位を占めた。3年以内に離職した人では、「人間関係」が特に多く、勤続中の人は「特にない」が比較的多い。

 高校の進路指導や就職活動の際に、教えてほしかったことを尋ねた質問では(複数回答)、「自分がどんな仕事に向いているか」「就職後のこと」「社会にどんな仕事があるか」「面接対策」「自分の将来や目標について」「志望企業の選定」「就職活動の準備」の順となった。

 高校の就職活動時に、何社の職場見学に参加したかを尋ねたところ、勤続中の人も3年以内に離職した人も「1社」が最多となり、2社以上の職場見学に参加したという回答は、勤続中の人が45.8%、3年以内に離職した人が31%となっている。また、3年以内に離職した人の22.9%が、職場見学をしないまま就職していた。

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https://edtechzine.jp/article/detail/6974 2022/01/25 12:45

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