エムティーアイは、同社が運営するライフステージや悩みにあわせて女性の一生をサポートする健康情報サービス「ルナルナ」が、10代以上の女性を対象に実施した「【受験×生理】親と子の意識調査」の結果を、12月21日に発表した。同調査は、12月3日~7日の期間に行われ、3155名から回答を得ている。
調査対象者のうち、受験経験のある女性に対して、受験日と生理日が重なったこと、または重なりそうになったことがあるかを尋ねたところ、「ある」が42.8%に達した。また、「ある」と答えた人に受験日と生理日が重なることで不安があったかを尋ねた質問では、不安があったとする回答が85.1%を占めている。
受験と生理のタイミングが重なることで感じる具体的な不安の内容としては(複数回答)、「生理痛や体調不良への不安」(88.8%)がもっとも多く、以下「トイレやその頻度への不安」(63.7%)、「試験中に経血が漏れないかの不安」(63.3%)が続いた。
子どもの受験と(子どもの)生理が重なった経験があると回答した母親に、そのことに関して子どもから相談があったかを尋ねたところ、「あった」という回答が68.0%に達している。
子どもから相談が「あった」と回答した人に、子どもが抱えていた不安の内容を尋ねた質問では、「生理痛や体調不良への不安」が最多だったが、2位は「試験に対して、自分の実力を出し切れるか不安」だった。
受験と生理が重なることで不安なこと、大変だったことを自由に答えてもらったところ、「試験中に急に腹痛がひどくなり、退席ができる時間まで約30分我慢して受験しました。結局、トイレに駆け込んだら生理が予定日でないのに来ていて、試験結果も散々でした」「生理2日目くらいまでは睡魔がすごいので、最悪の場合1日中寝てしまい試験にすら行けないかもしれないという恐怖」「生理痛のせいで試験に集中できず、すべてをあきらめる境地になる」といった回答が寄せられている。
受験と生理が重なることについて、相談した相手を尋ねた質問(複数回答)では、「誰にも相談しなかった」(52.5%)がもっとも多かった。なお、年齢別では10代の女性は約5割が家族に、3割弱が友人に相談している。
受験と生理が重なった(重なりそうになった)人に対して、受験の日に生理への対策をしたかを尋ねたところ、何らかの対策をしたという回答が73.1%を占めた。
具体的な対策の内容としては(複数回答)、「夜用など、長時間使用できる生理用ナプキンをしていった」(68.9%)が最多で、「生理用品を多めに持参した」(66.0%)、「お腹などが冷えないようカイロを持っていった」(53.1%)がそれに続いている。一方で、「ピルを処方してもらい、生理日を調整した」という回答は4.1%に留まった。また、生理への対策を取らなかった人に、その理由を尋ねた質問では「我慢するしかないと思ったから」(35.4%)がもっとも多い。
受験と生理に関することで望んでいる配慮を、自由に答えてもらったところ、「受験会場のトイレにナプキンがあったらいいと思う」「具合が悪くなった場合に伝えやすい環境 ・トイレ休憩時間に余裕があること」「私の場合、生理痛は冷えからくるので、体を温めるグッズなどが置いてあるととてもありがたいです。膝掛けやカイロの貸し出しがあると助かります」といった意見が寄せられた。
低用量ピルを使って、生理日の移動ができることを知っているかを尋ねた質問では、「知っている」という回答が88.5%に達している。
受験対策の1つとして、低用量ピルを服薬して生理日を移動させることについて、どう思うかを尋ねたところ、「とてもよいと思う」(25.0%)、「よいと思う」(45.3%)を合わせた割合が7割超に達した。
そのほか、「あまりよいとは思わない」「よいとは思わない」「わからない」と答えた人に、その理由を尋ねた質問では、「副作用が怖いから」(61.1%)が最多となり、「ピルのことを知らないから」(31.5%)がそれに続いている。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア