Z会は、東京学芸大学における「次世代教育研究推進機構 高等学校における授業及び教師教育モデルの開発・普及プロジェクト(以下、高校探究プロジェクト)」の活動に参画することを、12月9日に発表した。
現在、大学入学共通テストの導入や「主体的・対話的で深い学び」の実現を目指す新学習指導要領など、教育改革・入試改革が行われているが、高等学校においては依然として知識伝達型の教育が中心となっている。そのような高校教育の改善のため、各教科における探究的な学びと、教科横断の探究的な学びを推進することを目標として「高校探究プロジェクト」は立ちあがった。
高等学校における各教科の学びが知識伝達型になる原因のひとつに、生徒や教員に大きな影響を与える大学入試の存在がある。一方で、大学および社会が求めるのは知識再生型の人材ではなく、思考力・判断力・表現力や主体的に学習に取り組む態度を備えた人材であることから、実際には難関大ほど思考力重視の入試が行われている。また大学入学共通テストが導入されるなど、大学入試にも変化が見られる。
そこで「大学入試」と「探究的な学び」を二項対立で捉えるのではなく、大学入試への対策としても有効であり、かつ探究的な学びとしても有効である授業モデルの開発に向けて、高校探究プロジェクト(各教科部門)に、Z会グループがアドバイザーとして参画するに至った。
教育系大学および大学院として日本最大の規模と質を誇る東京学芸大学と、入試に対する知見や教材開発力を有するZ会グループがタッグを組み、教員と力を合わせて高校教育を変える授業モデルの開発に取り組んでいく。
なおプロジェクトのキックオフイベントとして、12月19日の13時30分~15時30分に「瞳輝く学びの実装化-生徒のため、教師のため、未来のため-」が開催される。参加費は無料。対象は、全国の高等学校教職員や各都道府県等教育委員会、指導主事、各種教育関係者など。定員は300名で、事前申し込みが必要。締め切りは12月16日。
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