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直感的に作品をつくれる「Springin’」でプログラミング教育

【幼児教育×STEAM教育】自動演奏もできるオリジナル楽器をプログラミングしよう

直感的に作品をつくれる「Springin’」でプログラミング教育 第12回


 こんにちは。しくみデザインの中村俊介です。学校の先生や指導者の方に向けて、無料のビジュアルプログラミングアプリ「Springin’(スプリンギン)」を使ったプログラミング教育のアイデアやテーマを考える連載の12回目。今回もスプリンギンを使って、幼稚園でのSTEAM教育にチャレンジします!

 本記事では、教育機関・教室・塾の指導者向けSTEAM・プログラミング授業支援サービス「Springin’ Classroom(スプリンギンクラスルーム)」を使用しています。また、今回も学校法人森山学園 正進幼稚園(福岡県久留米市)にご協力いただきました。

自己受容感を高めるためのSTEAM教育

 若者の貴重な「学び」の場である教育現場において、以前から行われてきた理数教育ではカバーできない「自己受容感」を高める必要があるとの危機感から、昨今、創造性教育をプラスしたSTEAM教育への需要が大きく高まってきています。

 STEAM教育では、探究や創造の過程において、いかに「ワクワク」があるか。また、子どもだけでなく大人も、いかにワクワクしながら指導しているかが重要です。

 今回も、子どもたちが1日の中で多くの時間を過ごす幼稚園で実践を積み重ねている、杉田先生にお話を伺います。今回紹介するのはオリジナルの楽器づくり。音楽が苦手で、楽器の演奏に関心が低い子どももワクワクしながら活動ができているか楽しみです。それでは杉田先生、お願いします!

自動で演奏する楽器づくりの実践

 みなさんこんにちは、杉田です。小学校の教員ですが、現在は長期社会体験研修員として、しくみデザインで研修をしています。普段はできない幼稚園での授業も、スプリンギンの教材開発のために行っています。そんな貴重な体験を少しでも紹介できたらと思っています。

 前回は、リアルとデジタルのこまづくりについて実践を紹介しました。今回は、スプリンギンを使った楽器づくりを紹介します。最後まで、どうぞよろしくお願いします。

 さて、今回のテーマも「幼稚園でのSTEAM教育」です。誰でも簡単に演奏ができるデジタル楽器をつくります。

 スプリンギンを使って、1つの声からたくさんの音をつくり、その音を並べて曲を完成させます。「音楽が苦手」「鍵盤ハーモニカの練習がつらい」そんな子どもも、中にはいると思います。自分の声で音をつくり、簡単なプログラミングをすれば、コンピューターが自動で演奏してくれることに多くの子どもたちが感動します。子どもたちのワクワクがあふれる実践の様子と、スプリンギンでのつくり方の手順をお伝えします。

自己紹介でウォーミングアップ

 自己紹介って意外と緊張しませんか。事前に何を言おうか考えていても、いざとなると頭が真っ白になった経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 今回は、本活動に入る前のウォーミングアップとして、スプリンギンの録音機能を使った自己紹介を行いました。

 まず、自分の顔を描きます。普通に描いても面白くないので、福笑いのように目や口、鼻などを1つずつ描いて、最後に顔にします。これだけで子どもたちは大喜びでした。

福笑いのように自分の顔を描いている様子
福笑いのように自分の顔を描いている様子

 自分の顔を手で触って「鼻はこういう感じかな」「眉毛もあるよね」とつぶやきながら楽しく描いていました。組み立てたときの顔を想像して、ワクワクしながらつくる様子が微笑ましかったです。

 たくさんの顔ができました。ここからは、声を録音して自己紹介をつくっていきます。

子どもたちが描いた自分の似顔絵
子どもたちが描いた自分の似顔絵

 「声が出るのはどこからかな」「口から声は出るから、口を押したらしゃべるようにプログラミングしていこうね」といったやりとりをしながら、自己紹介を完成させていきます。「しくみ たろう です」と、自分の名前を言うようにつくった子どももいれば、「おかあさん、いつもありがとう」と相手に気持ちを伝えるようにつくった子どももいて、感性豊かな子どもたちに感動しました。最後は完成した作品を使って、1人ずつデジタル自己紹介をしてもらいました。

 何度も録音や再生ができることや、絵や音声が記録として残るところもデジタルでつくる良さだと思います。新しい自己紹介のかたちです。

デジタル自己紹介を楽しむ子どもたち
デジタル自己紹介を楽しむ子どもたち

いよいよ本番! 自動演奏のしくみにチャレンジ

 楽器の演奏をたくさんの友だちの前で披露することは、とても勇気がいることですよね。苦手意識がある子であればなおさらです。失敗は誰でも嫌で、失敗することを考えるとワクワクはなくなります。でも大丈夫。コンピューターの力を借りれば、誰でも上手に、みんなでワクワクできる楽器の演奏にチャレンジできるのです。

 まず、スプリンギンでアイテムをつくり、録音機能と音の編集機能を使って音階をつくります。最後は、音が入ったアイテムを曲になるように並べて完成です。実践では「きらきらぼし」の自動演奏にチャレンジしました。

 「ミ」を「ファ」にするときは半分だけ音を上げるなど、音階のしくみも楽しく学ぶことができました。

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スプリンギンでオリジナル楽器づくり(1)

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この記事の著者

中村 俊介(株式会社しくみデザイン 代表)(ナカムラ シュンスケ)

 株式会社しくみデザイン代表、クリエイティブ教育ラボ所長。  名古屋大学建築学科卒業後、九州芸術工科大学(現九州大学)にて博士号(芸術工学)を取得。AR楽器アプリKAGURAをはじめ、参加型サイネージや、ライブコンサートのリアルタイム映像演出等、数々の日本初を手がけており、アメリカ、スペイン、中国...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


杉田 直育(スギタ ナオヤス)

 小学校教諭(指導教諭)。2021年4月から長期社会体験研修員として株式会社しくみデザインで勤務。Springin’を使ったプログラミング教育やSTEAM教育の普及活動を幼稚園や小学校を中心に実践中。「コンピューターと仲良しになる」これをスローガンに日々精進。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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