朝日放送テレビとエー・ビー・シー開発は、両社が共同で出資・運営する動画メディア「Onnela(オンネラ)」が展開する「オンネラおうちラボ」が実施した、「子どもの習い事に関する調査」の結果を11月25日に発表した。同調査は、小学生までの子どもを持つ保護者に対して、8月7日~11日の期間に行われ、231名から回答を得ている。
調査対象者に、子どもにさせている習い事を尋ねたところ(複数回答)、「水泳」(41.7%)がもっとも多く、「通信教育」(21.7%)、「英会話」(19.6%)がそれに続いており、通信教育や学習塾といった学習系と、水泳、体操といった運動系(基礎体力系)が上位を占めた。
子ども1名あたりの習い事の費用を尋ねた質問では、「5000~1万円未満」(39.1%)が最多で、次が「1万円~1万5000円未満」(26.1%)だった。「1万円以上」という回答が約半数となっており、平均金額は1万2174円だった。
前年と比較した習い事の費用について尋ねたところ、「増えた」(43.5%)という回答がもっとも多く、「やや増えた」と合わせた回答は半数超に達した。
習い事に関する悩みや困りごとについて尋ねた質問(複数回答)では、「送迎の大変さ」(52.2%)が最多となり、「費用の高さ」(45.7%)、「準備やサポートの大変さ」(34.8%)がそれに続いている。保護者からは、「共働きなので送り迎えが大変」「車が1台しかないので、主人が朝から仕事の時は、主人を会社へ下ろしてから習い事へ⾏っています」「上の子と下の子のスクール時間帯が別になるので、時間ロスが多い」といった回答が寄せられた。
習い事をさせてよかったこと、うれしかったこととしては(複数回答)、「体力や運動能力の向上」(60.9%)がもっとも多く、以下「子どもが自信をつけたこと」(39.1%)、「学校以外の友だちが増えたこと」(30.4%)が続いている。その他、「自分で選ばせたことで、責任感を持てた」「向上心がついた」「夢を持つようになった」「他人との触れ合いがふえた」「自分と先生だけの時間を楽しんでいる」「コロナ禍で他者との触れ合いや児童館・図書館が制限されているので、習い事で定期的に通える場所がある事で精神的に安心できる」「自分の時間が増えた」「子どもが習い事に行っている間に家事や自分の用事が済ませられる」といった回答もみられた。
今後、習わせたい習い事としては(複数回答)、「英会話」(37.0%)、「楽器、音楽教室」(26.1%)、「水泳」(23.9%)、「プログラミング」「ダンス」(21.7%)が上位を占めている。
習い事の選び方に関する考え方を尋ねたところ、「子どもの個性にあった」「子どもがやりたがる」「子どもの成長や将来に役立つ」習いごとを選びたいという回答がほとんどだった。また、「親が習ってよかった」「評判のいい」習いごとを選ぶ傾向もうかがえる一方で、「兄弟や友だちが習っている習い事を選びたい」「オンラインでもできる習い事を選びたい」の優先度はそれほど高くないことが明らかになっている。
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