キヤノンITソリューションズは、LMS(Learning Management System:学習支援システム)やデジタル教材を活用した学習データの収集・利活用に取り組む教育機関を支援すべく、LRS(Learning Record Store)構築など情報環境の整備において、ジンジャーアップとの協業を12月上旬に開始する。
LRSは、xAPI仕様に準拠し、学習システムの有効なアクティビティデータを格納するデータベース。また、 複数の学習システムから共通形式で記録されたxAPIデータを、管理者が統合分析に利用するためのデータベース。
今回の協業によって、キヤノンITソリューションズでは学習支援システム内にある学習履歴の分析に必要な項目を抽出し、ジンジャーアップから提供されるLRSにxAPI形式で蓄積するとともに、「in Campus」シリーズのWebインターフェースなどを通じて、学生や教員に分析のレポートをフィードバックするといった、開発・技術力を生かした環境構築を行う。
ジンジャーアップは、LRSの構築とそれに必要なステートメント定義、および蓄積されたデータの定型分析や個別分析を支援する。
さらに、教務・学生情報システムからデータを連携することで、より多角的な分析とフィードバックが可能になり、学生は「優秀な学生と自身では、日々の取り組みにどのような違いがあるか」といった気づきと把握につながる。教職員においては、学習レコメンドによるアダプティブな指導や、進学・就職先情報からの傾向の把握、ネガティブサイン(成績ダウンや欠席状況)の早期発見・対策立案といった、エビデンスに基づく「教育の質保証」「学修者本位の教育」を実現できるようになる。
なお、12月21日14時~15時40分には、今回の協業によって実現する教育ビッグデータの蓄積と分析に関するウェビナー「キヤノンITSとジンジャーアップが考える教育ビッグデータの蓄積と分析」を開催する。参加費は無料で、事前登録が必要。定員は100名。
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