西日本電信電話(以下、NTT西日本)と大日本印刷(以下、DNP)、東日本電信電話(以下、NTT東日本)は、共同出資を行い、高等教育の高度化に取り組む新会社、NTT EDXを10月8日に設立する。
NTT西日本、DNP、NTT東日本の三社は、これまでも協業を進め、ICTを活用した教育のデジタル化におけるノウハウを蓄積するとともに、教科書・教材を提供する出版社との連携強化や、協業の効果拡大に向けて取り組んできた。
これまでの取り組みでは、高等教育機関ごとに個別のソリューションを提供してきたが、より高機能でリーズナブルに、また早期に全国の高等教育機関へ広げていくためには、プラットフォームサービスとして提供することが必要と判断した。
また多くの高等教育機関や、教科書・教材の提供を行う多数の出版社、長年教科書販売を手がけてきた販売会社(書店)から学生の学修利便性への期待、教科書や教材関連の課題解決への期待から事業化の要望を受けたこともあって、共同で事業会社を設立するに至った。
NTT EDXは、電子教科書・教材事業を軸に、高等教育の課題解決に向けた各種サービスを提供するとともに、出版社・書店の業務の電子化・効率化の支援に取り組む。具体的には、電子教科書・教材の配信や、電子教科書の取次・流通支援、オリジナル教材の開発支援、学修データの利活用といったサービスを行う。
各社の主な役割としては、NTT西日本とNTT東日本が学術情報ネットワーク(SINET4)と接続した高セキュアかつ低遅延なクラウド基盤、地域密着型の大学への営業体制、学修データ活用などを担当する。DNPは、電子教科書・教材の配信システム構築、電子教科書・教材の電子化・取次支援、教科書選定データベースの提供、教員オリジナルの教材開発支援などを担当する。
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