経済産業省は、未来のデジタル人材候補として期待される中学生・高校生などが活動するパソコン部、プログラミング部、ロボット部、AI部といったデジタル関連の部活動を活性化・高度化させ、生徒1人ひとりのデジタルスキルなどの向上を図るべく、産業界を中心としたデジタル関連部活支援の在り方を検討する。
同取り組みの一環として設置される「デジタル関連部活支援の在り方に関する検討会」では、教育界や産業界などの有識者、デジタル庁や総務省、文部科学省、文化庁など関係省庁の参加を得て議論を進め、年度内を目途に支援に向けた提言の取りまとめを予定している。
現在、デジタル関連の部活動では、プログラミングなどの学習・指導経験のない教員が顧問を務めるケースが多く、十分な指導・助言などが困難なことから、活動範囲は限定的となり、生徒たちはデジタルスキルなどの向上が難しい状況といえる。
一方で、産業界には将来を見据えた国・産業の競争力強化やCSR(社会的責任)活動などの一環として、中学・高校学校などのデジタル関連部活を支援したいという意向を持つことが明らかになっている。
経済産業省において新たに設置される、「デジタル関連部活支援の在り方に関する検討会」では、教育委員会や学校と産業界を繋ぐ仕組みを作ってほしいといった産業界の声も踏まえつつ議論を行い、実現に向けた提言を発信することを目指す。
同検討会は、年度内に3回の開催を予定しており、第1回の検討会は10月5日に開催されるほか、第2回は12月、第3回は2022年3月の開催を予定している。
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