LABOTとCLACKは、GMOインターネットグループ、スマレジをはじめとする協賛企業による全面的な協力および福岡市による支援のもと、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって学習・就職に影響を受けた学生を対象に、プログラミング学習を無償提供する支援プロジェクト「CODEGYM Academy」において、最大1000名の入校を受け入れる2次募集のエントリー受付を9月1日に開始した。
「CODEGYM Academy」では、Creative Commmonsライセンスに基づいて、米ハーバード大学が提供しているコンピュータ・サイエンス科目「CS50's Introduction to Computer Science」をメイン教材として採用している。
5月には、「CS50」日本語版ページの翻訳コントリビュータとして、日本語版「CS50.jp」を公開しており、授業の進行（講座の解説、質疑応答、コーチング）はすべて日本語で行われ、英語教材の一部はライセンスに準拠して日本語に翻訳されたものを利用できる。
授業では、メモリ管理、データ構造とアルゴリズムといったコンピュータ・サイエンスの基礎的な知識から、Python／Djangoを使用したWebアプリケーションの開発、ユーザーインターフェース、セキュリティやテストといった、実践的なWeb開発スキルを身につけられる。情報工学の初学者が、約400時間以上の学習を経て、国内IT／Web企業へのエンジニア就職が目指せる水準までのスキル支援と、キャリア支援を行う。
専門家のキャリアアドバイザーなどと契約しており、カリキュラムを修了見込みとなった受講生から就職支援プログラムを開始する。同プログラムにおいて、特定の企業への就職を斡旋したり、職業紹介を対価として企業から金銭などを得たりすることはないが、カリキュラムの一環としてポンサー企業に所属するエンジニアや、人事担当者との交流会などの機会を定期的に設けるなど、積極的なキャリア作りにつながる場を用意するほか、学生が希望する場合は提携エージェントを紹介する場合もある。
「CODEGYM Academy」の受講生は、最終課題（独創的なアイデアを用いたアプリケーション・ソフトウェアの開発）まで取り組むことによって、「edX」を通じて「CS50」の単位の履修認定証明を得ることが可能で、就職活動に活用できる。
2次募集では、11月～2022年3月末の期間、週25時間の学習を約5か月間、500時間相当のコンピュータサイエンス科目、Webプログラミング学習に取り組むことで、IT／Web企業に新卒エンジニアとして就職可能なマインドセット、スキルを身につける。単にコーディングスキルを習得するだけでなく、難しい課題への取り組みを通じて、問題解決スキルを育成するとともに、全国の初対面の受講生同士人でのピアラーニングの機会が得られる。さらに、最終課題を通じて創造性を育むことができる。
募集対象は、2023年卒、2024年卒予定の大学生・短大生・高専・専門学校生・高校生などのうち、新型コロナ禍でオンライン授業などの学びの環境変化・留学の中止といった学業への影響が生じた人、または進路やキャリアへの影響を受けた人、家庭環境を含む経済的事情を抱えている人。
10月2日の入校テスト、10月16日の入校オリエンテーションへの参加、11月～2022年3月末の毎週土曜日9時～19時に行われるオンライン授業への、原則として欠席なしでの参加、および週20～25時間相当の学習時間を捻出可能であり、IT／Web業界のソフトウェアエンジニアまたはIT専門職（インターンシップを含む）に強い関心があり、主体性をもった学習や、ピアラーニング・グループワークを通じた学習に真剣に取り組むことができることが条件となる。
募集人数は最大1000名（最小催行人数150名）で、スポンサー企業の支援により受講料は無料。なお、入校にあたっては1万円のデポジット（保証金）が必要となるが、デポジットは途中退校または卒業時に全額返金される。
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