日本財団は、全国の13~79歳の男女2万名に対して実施した、自殺意識に関する調査の結果を8月31日に発表した。同調査は、4月9日~13日の期間に行われている。
調査結果によれば、1年以内に自殺の念慮を抱いたのは15~19歳の若年層(15.8%)に多く、男性(10.8%)より女性(21.3%)の割合が大きかった。とりわけ、17歳(27.8%)、18歳(28.2%)女性の割合が大きく、1年以内の自殺未遂経験は、16歳の女性(10.6%)が最多となっている。
1年以内に自殺念慮があった層が、なかった層と比較して特に強く感じていたストレスとしては、精神的健康問題(うつ病など)の症状悪化、同居する家族から感情的な暴言を吐かれること、経済的に苦しく、家賃や光熱水費、食費などの生活費が工面できないことが上位を占めた。15~19歳では、精神的健康問題(うつ病など)の症状悪化、同居する家族から感情的な暴言を吐かれること、同居家族と一緒にいる時間の増加/1人の時間の減少など、同居家族に起因するストレスが多い傾向がみられる。
著名人・一般人の自殺に関するニュースや記事を見たあとに、自殺のことを繰り返し考える割合は、30代以下で高かった。
これらの調査結果から、15歳~20代においては、自殺念慮・自殺未遂ともに他世代に比べリスクが高く、さらにその傾向は男性より女性の方が強いことがわかるなど、10のファクトが明らかになっている。
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