ヤフーと日本ユニセフ協会は、関係府省庁とNPOなどで策定に向けた作業が進められていた子どもに対する暴力をなくすための「子どもに対する暴力撲滅行動計画」に、両者が協力して集めた子どもたちの声や意見を「子どもパブコメ」として提出し、その内容を踏まえて同計画が決定されたことを、8月19日に発表した。
すべての子どもたちに対する暴力のない世界の実現は、「持続可能な開発目標(SDGs)」の1つに掲げられており、「子どもパブコメ」は「子どもに対する暴力撲滅行動計画」に子どもたち自身で暴力をなくすためにできると思うことや大人に求めることなどの意見を反映すべく、Yahoo! JAPANが運営する子ども向けポータルサイト「Yahoo!きっず」にて、2019年8月28日~10月7日の期間に募集されている。
「子どもパブコメ」には、大人にしてほしいと思うこととして「子どもの意見を最後まで聞かずに否定しないでほしい」「SOSを見て見ぬふりをしないでほしい。やっとのおもいで叫んだ『助けて』を無駄にしないでほしい」「『暴力』『虐待』の具体的例をもっと大きく伝えるべきだと思います。暴力をしている張本人はそれが暴力だと気づいてない場合が多いので」「子どもを傷つけている人たちへ子どもを自分たちのストレス解消道具だと思わないでほしいです。子どもたちを傷つけたりしないでください」、子どもたち自身ができると思うこととして「いじめや、暴力など、自分が嫌な思いをすることがあれば、親や先生などの周りの大人に相談する。自分でも解決できそうなら、互いに話し合い、相手の意見も聞き、自分が嫌だったことをはっきり相手に伝える」「いじめられている友だちに手を差し伸べる勇気を持つこと」など、900を超える意見が寄せられ、それらは「子どもに対する暴力撲滅行動計画」の作成を進める関係府省庁、市民社会、関連団体などで構成される円卓会議に届けられた。
なお、Yahoo! JAPANと日本ユニセフ協会が、「子どもに対する暴力撲滅行動計画」策定のために、子どもたちを対象としたパブコメを実施したのは、今回がはじめてとなる。
また、子どもたちから寄せられた意見の抜粋は、「Yahoo!きっず」の特設サイトに掲載されている。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア