ハーモニープラスは、全国の4年制大学に通う大学生を対象に実施した、「現在の大学での授業」に関する調査の結果を7月26日に発表した。同調査は、6月17日~18日の期間に行われ、1022名から回答を得ている。
調査対象者に、大学に進学した理由を上位3つまで挙げてもらったところ、「専門的な勉強をしたかったため」(41.2%)がもっとも多く、「就職先の幅を広げるため」(34.4%)、「資格や免許を取得したかったため」(34.0%)がそれに続いた。
現在、大学での授業内容に満足しているかを尋ねた質問では、「満足している」(19.6%)と「どちらかと言えば満足している」(46.4%)を合わせた、6割超の学生が満足しているという。一方で、「どちらかと言えば不満である」(26.9%)、「不満である」(7.1%)を合わせた割合も3割超に達している。
新型コロナウイルス感染症は、大学生活にどのような影響を与えたと思うかを尋ねたところ(複数回答)、「交友関係、コミュニケーション不足等によるメンタルヘルス悪化に対する不安」(64.2%)が最多となり、以下「授業・研究など(オンライン含む)学びに対する不満や不安」(62.5%)、「就職活動や進路など将来に対する不安」(55.7%)が続いた。
オンライン授業について該当するものを選んでもらった質問(複数回答)では、「自分のペースで学修できる」が58.4%、「授業における学びの質は悪く、レポート等の課題が多かった」が45.5%、「対面授業よりも理解しにくい」が39.6%、「質問など相互のやり取りの機会がない」が34.1%となっている。
大学卒業後の進路については、「一般企業への就職」(42.1%)がもっとも多く、「決まっていない」(15.3%)、「医療関係への就職」(13.3%)、「教育関係への就職」(9.9%)がそれに続いた。
大学卒業後の進路を目指すにあたって、現在の大学での授業内容は理想的だと思うかを尋ねたところ、「どちらかと言えば理想的ではない」(25.4%)、「物足りないと感じる」(10.5%)を合わせた割合が3割超に達している。
どのような仕組みがあれば大学での学びがよりよいものになると思うかを尋ねた質問(複数回答)では、「就職活動や進路を見据えた、自身の長所・短所が見える仕組み」が50.7%、「自身が現在どのような力を身につけることができたのかを把握できるような仕掛け」が43.3%、「学生1人ひとりの学修目標到達度など大学側が管理・把握できる仕組み」が34.7%となった。
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