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親の働く姿を見たことのある子どもほど、将来働くことに前向きな傾向が明らかに【アイデム調査】

 アイデムは、小学5・6年生の子どもを持つ男女1000名を対象に実施した、子どものキャリア観と親の働く姿に関する調査の結果を、6月24日に発表した。同調査は、4月23日~25日の期間に行われている。

 調査対象者の子どもに、父親が働く姿を見たことがあるかを尋ねたところ、「おもに外や職場などで見たことがある」が19.2%、「おもに自宅で見たことがある」が22.3%と、見たことのある子どもが41.5%に達した。

 父親の在宅勤務状況別では、「在宅勤務あり」の父親の子どもは「おもに外や職場などで見たことがある」が15.2%、「おもに自宅で見たことがある」が41.5%で、合わせて56.7%となっている。一方、「在宅勤務なし」の父親の子どもでは、「見たことがある」が28.1%に留まった。

 同じく、調査対象者の子どもに、母親が働く姿を見たことがあるかを尋ねた質問では、「おもに外や職場などで見たことがある」が20.5%、「おもに自宅で見たことがある」が29.1%と、合わせて49.6%に達している。

 母親の在宅勤務状況別では、「在宅勤務あり」の母親の子どもは「おもに外や職場などで見たことがある」が27.2%、「おもに自宅で見たことがある」が43.0%で、合計70.2%だったのに対して、「在宅勤務なし」の母親の子どもでは「見たことがある」は36.2%だった。

 将来、働くことを楽しみに感じているかを尋ねたところ、「楽しみ」(「どちらかと言えば楽しみ」も含む)は69.7%となっている。

 家族揃っての食事回数との関係をみると、食事回数が多くなるほど「楽しみ」が高くなる傾向がみられた。

 そのほか、父親の働く姿を見たことがある子どもの「楽しみ」という回答は73.8%、母親の働く姿を見たことがある子どもの「楽しみ」という回答は75.5%となっている。

 将来なりたい職業があるかを尋ねた質問では、「ある」が35.2%に達し、男女別では女子の方が「ある」という回答がわずかに多かった。

 父親または母親の働く姿を見たことがある家庭の子どもは、将来なりたい職業が「ある」と回答した割合が4割となり、見たことがない家庭の子どもと比較して1割前後上回っている。

 調査対象者に、新型コロナウイルス感染症拡大の前後で、子どもとの関わりや仕事に関する項目に変化があったかを10項目に分けて、「増えた」「変わらない」「減った」の3択で尋ねたところ、「増えた」という回答がもっとも多かったのは「子どもと話す時間」(30.6%)で、以下「仕事からのストレス」(28.5%)、「家庭からのストレス」(23.4%)、「子どもと一緒に食事をする回数」(23.1%)、「子どもと遊ぶ時間」(23.1%)、「子どもに勉強を教える時間」(21.2%)、「仕事の業務量」(16.9%)、「子どもと一緒に食事をする時間(1回あたり)」(14.8%)、「労働時間」(12.7%)、「仕事へのモチベーション」(5.4%)が続いた。

 子どもと話す時間を、在宅勤務状況別でみると、子どもと話す時間が「増えた」男性有職者の回答は、「在宅勤務あり」(40.3%)の方が、「在宅勤務なし」(20.6%)よりも多い。子どもと話す時間が「増えた」女性有職者の回答についても、「在宅勤務あり」(40.9%)が「在宅勤務なし」(28.0%)を上回っている。

 子どもと一緒に食事をする回数を、在宅勤務状況別でみると、子どもと一緒に食事をする回数が「増えた」男性有職者は、「在宅勤務あり」(38.5%)が「在宅勤務なし」(10.5%)を上回った。また、子どもと一緒に食事をする回数が「増えた」女性有職者の回答は、「在宅勤務あり」(34.8%)が、男性と同様に「在宅勤務なし」(15.6%)を上回っている。

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https://edtechzine.jp/article/detail/5902 2021/06/27 07:00

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