スタジオアリスは、小学生の子どもを持つ全国の保護者500名を対象に実施した、「学校生活と行事に関する調査」の結果を5月27日に発表した。同調査は、5月11日~12日の期間に行われている。
調査対象者に、2020年に新型コロナウイルス感染症の影響で中止となった学校行事を尋ねたところ(複数回答)、「授業参観」(68.9%)がもっとも多く、「PTA集会」(47.3%)、「運動会」(43.2%)がそれに続いた。
今年(2021年)、すでに中止または縮小開催が決定している学校行事があるかを尋ねたところ、「ある」という回答が71.8%に達しており、中止や縮小開催が決まった学校行事としては、「運動会」(41.2%)、「授業参観」(40.2%)などが挙げられている。
新型コロナウイルス感染症の流行以降に、子どもの学校行事のために学校へ足を運んだことがあるかを尋ねたところ、「ない」という回答が30.8%に達した。また、以前と比較して子どもの学校行事のために学校へ足を運ぶ機会が減ったかを尋ねた質問では、「減った」「どちらかといえば減った」を合わせた回答が9割超を占めている。
新型コロナウイルス感染症の流行以降に、子どもの学校行事のために学校へ足を運んだことがあると答えた人に、保護者は何名で行ったかを尋ねたところ、「1名」が60.1%で最多となった。
学校行事の中止・縮小で子どもがストレスを感じていると思うかを尋ねた質問では、「思う」「どちらかといえば思う」を合わせた回答が72.0%に達している。
新型コロナ禍での学校行事の実施に対する賛否を尋ねたところ、「賛成する」「どちらかといえば賛成する」を合わせた回答が55.2%、「反対する」「どちらかといえば反対する」を合わせた回答は44.8%と、賛成派がやや多かった。
新型コロナ禍での学校生活全体について、子どもがストレスを感じていることがあると思うかを尋ねた質問では、「ある」「どちらかといえばある」を合わせた回答が74.0%に達している。
ストレスを感じていると思われる、具体的な内容としては、「学校行事の中止」(64.9%)がもっとも多く、「検温、手洗い、消毒などの義務化」(43.5%)、「友だちと会えない・会えてもあまり会話できない」(43.0%)、「さまざまな授業が制限されている」(41.9%)がそれに続いた。
自身は、親として新型コロナ禍で迎えた新学年に不安を感じるかを尋ねたところ、「感じている」「どちらかといえば感じている」を合わせた回答が69.4%を占めている。
不安を感じている内容としては、「集団生活による感染のリスク」(67.1%)が最多で、以下「学習の遅れ」(46.7%)、「イレギュラーな状況による子どものストレス」(45.5%)が続いた。なお、学年別では小学1年生の子どもを持つ保護者が、新学年にもっとも不安を感じている。
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