atama plusは11月19日、コロナ禍で家庭環境によって生じる教育格差の拡大を懸念して、あしなが育英会の「小中学生遺児学習支援プロジェクト」に、AIを活用した学習システム「atama+(アタマプラス)」を無償提供することを発表した。
atama+は、全国の塾・予備校2000教室以上に導入されている学習システム。学習者の学力や弱点をAIが把握し、蓄積された膨大な学習データをもとに目標達成に最適なカリキュラムを作成して、講義動画や演習問題をどの順番でどれくらい学習すればよいかを支援してくれる。
塾や予備校を通じて提供されているサービスで、個人で直接利用することはできない。現在、中学校の数学・英語・理科、高校の数学・英語・物理・化学に対応している。2021年春ごろに中学校の社会、高校の生物が追加される予定。
あしなが育英会は、国内外の遺児を支援する民間団体で、現在年間7000人の遺児に奨学金を給付・貸与している。
2020年9月から遺児または親が障がいを持つ小中学生向けにオンラインで個別学習指導を行う「小中学生遺児学習支援プロジェクト」を開始し、同じような経験や環境を持った全国の大学生が「学習サポーター」として学習指導を行っている。
2020年9月から2021年3月まで約30名を対象に試験導入し、2021年4月以降もプロジェクトを継続・拡大する見込み。atama plusは同プロジェクトに参加する中学生向けにatama+を無償で提供する。
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