日本ファイナンシャルアカデミーは、全国の子どもを持つ男女を対象に実施した、「キャッシュレスとお年玉に関する意識調査」の結果を、11月13日に発表した。
同調査は、子どもを持つ男女300名に対して、11月2日に行われている。
調査対象者に、お年玉のキャッシュレス化についてどう思うかを尋ねたところ、「とてもよいと思う」が10%、「まあよいと思う」が41%と、半数の人がキャッシュレスのお年玉に対し肯定的な考えを示した。なお、過去2年の調査では、賛成派は30%台に留まっている。
お年玉のキャッシュレス化への、賛否の理由を尋ねた質問では、賛成派は前年までの「支払いが便利」に加えて、新たに新型コロナウイルス感染症に関連した「非接触なので感染リスクを軽減できる」「帰省自粛で会えなくても贈ることができる」といった意見が寄せられた。
反対派の理由は、「お金のありがたみ、価値がわからない」という回答が圧倒的多数を占めている。
2021年のお正月に、子ども(親戚の子どもなども含む)にお年玉をどのようにあげるかを尋ねたところ、「キャッシュレスであげる」という回答は約1割となった。2019年の調査では4%、2020年の調査では7%であったことから、キャッシュレスでのお年玉はわずかながら増加傾向がみられる。
お年玉を「キャッシュレスであげる」と答えた人に、その理由を尋ねた質問では、「新型コロナウイルス対策として衛生面で安心だから」「帰省自粛で現金のお年玉を渡せないから」が同率で1位となった。
キャッシュレスの手段としては、「◯◯Payなどのスマホ決済」「nanacoなどのプリペイド型電子マネー」「Suicaなどの交通系ICカード」が上位を占めている。
キャッシュレス社会になると、金融経済教育のあり方が変わる(より重要になる)と思うかを尋ねたところ、「そう思う」という回答が約8割に達した。
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