広島城北中学校とJTB中国四国、およびコスモボックスは、修学旅行と「シネマ・アクティブ・ラーニング」を融合した新しい教育プログラムを、広島城北中学校の3年生全クラスが参加し、10月17日から長崎県を訪れる修学旅行にて実施する。
同プログラムでは、子どもたちの映像リテラシの習得をはじめ、コミュニケーション力の向上、地域資産・伝統文化への理解を深めることを目的としており、生徒がタブレット端末で映画を作って記録に残し、発表を行う。
旅行前には、映画を作る工程を「鑑賞理解」「物語発見」「演技表現」「制作実現」の4つに区分し、テーマごとにアクティブラーニング形式のワークを実施する。
「鑑賞理解」では、映画の歴史・起源、実写作品とアニメーション作品の違いなどをお題に、さまざまな映像を観て、対話形式で質疑応答やプレゼンテーションを行い、映画・映像に対する理解を深める。
「物語発見」では、ハリウッドの脚本の理論から、有名作品がヒットする法則を理論的に分析し、グループワークを交えて映画の物語を自分たちで生み出す。
「演技表現」では、身体表現を用いながら、言語・非言語コミュニケーションのワークをゲーム感覚で体感し、他者との信頼関係の構築を、体感を通じて習得していく。
「制作実現」では、学んできたことをすべて用いて、実写・クレイアニメ・プログラミングなどさまざまな手法を使いながら、タブレット端末でショートフィルムを制作し、映画制作の楽しさを体験するとともに、制作手法によって与える印象が異なることを、実践を交えつつ体験する。
旅行中には、修学旅行先を舞台に、地元の人々のサポートを受けながら撮影を行う。初日には漁業や農業などの体験学習を行い、地元の人たちとの交流を通じて3分の短編映画をタブレット端末を用いて制作する。
旅行後には、訪問先で撮影した素材を細かく編集し、音付けなどを行うとともに、作品のイメージを具現化したポスター制作にも挑戦する。制作した映画作品とポスターは、プレゼン大会の形式で発表し、その地域の持つ魅力や、未来に向けてのメッセージを他者に発表する力を養う。
【関連リンク】
・広島城北中・高等学校
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