明治大学サービス創新研究所は、客員研究員である内藤隆氏が日本ではじめて実施した、受験生を対象とした身体活動に関する大規模調査の結果を、10月13日に発表した。
同調査では、中学3年生・高校3年生の身体活動量と座位時間について、1万8733名を対象に調査を行っている。
調査の結果、中学3年生、高校3年生の男女ともに、受験生(外部受験・内部進学)は受験期に身体活動量の中央値が有意に減少した。とりわけ外部受験する男女は、受験期に座位時間が有意に増加し、より不活発な生活スタイルとなっている。
また、非進学の高校3年生男子も受験期に身体活動量が有意に減少し、受験による影響(部活動の引退など)は非受験生にも及んでいることがうかがえる。
現在、新型コロナウイルス感染症の影響で、体を動かす機会が減っており、受験が近づいて受験生の運動不足がさらに加速することが考えられる。同研究所では「受験生のための運動ガイド」を作成し、教育機関への配布を開始している。
同ガイドは、受験生が体を動かすことのメリットや教室や自宅で勉強合間に実施可能なストレッチや簡単な筋力トレーニングを紹介するとともに、自身の身体活動量を計算し把握できる。なお、Webでも同様の情報を公開している。
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