LITALICOは、同社が運営する「LITALICO発達ナビ」が発達障害のある子どもを持つ保護者を対象に実施した「コロナ渦における子育てに関する調査」の結果を、9月28日に発表した。
同調査は、「LITALICO発達ナビ」の会員である、発達障害のある子どもを持つ保護者791名を対象に、7月11日~16日の期間に行われている。
調査対象者のうち、子どもが療育機関に通所している保護者を対象に、外出自粛中の利用状況を尋ねたところ、「通常通り、通所していた」は46.6%、「オンライン療育サービスを受けていた」は12.2%で、外出自粛中の療育機関利用は6割以下だった。
オンライン療育サービスの利用者に、利用のメリットを尋ねた質問(複数回答)では、「感染のリスクが少ない」(91.5%)がもっとも多かった。「送迎の負担が減る」(83.1%)、「保護者が子どもの様子を見ることができる」(40.7%)がそれに続いている。
オンライン療育サービスの利用にあたって不安に感じた点としては(複数回答)、「先生(指導者)の指示が入りにくい」(49.2%)、「子どもの集中力が続かない」(44.1%)、「保護者が準備や設定などサポートしなければいけないことが多い」(37.3%)といった回答が上位を占めた。
外出自粛中に、自宅で子どもの療育に取り組んだかを尋ねたところ、療育に取り組んだ家庭は37.4%だった。自宅での療育にあたって困ったこととしては、「すべてが上手く行くわけではないので、困った時など相談する場がほしい」「母親が教師になるのは難しい。すぐ怒ってしまう」「専門的なことがわからないので、療育になっているのかどうかわからない」といった回答が寄せられている。
子育てに関して十分に相談できていない、情報が得られていないと思うことを尋ねた質問では、「親自身のストレス」(64.8%)が最多となった。以下、「子どもの接し方やサポート方法」(57.8%)、「子どものストレス」(49.9%)といった回答が続いた。
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