立命は、小中高校生の子どもを持つ父親を対象に実施した、「子どもの文章力」に関する調査の結果を、9月18日に発表した。
同調査は、小中高校生の子どもを持つ父親1114名を対象に、8月12日に行われている。
調査対象者に、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けて、家族と接する時間が増えたかを尋ねたところ、71.7%が増えたと回答した。
また、子どもの宿題や勉強を見る機会が増えたかを尋ねた質問では、「増えた」という回答が29.5%に達している。
子どもの文章力に不安があるかを尋ねたところ、62.4%の父親が「ある」と答えており、そのように感じるタイミングとしては、
- 国語の問題を解いているとき
- 物事の説明が下手だから
- 読書感想文が書けない
- 普段の会話の中でおかしなときがある
- 日記、読書感想文など長文を書くとき
といった意見が挙がった。
子どもの思考力・表現力・判断力が低いと感じるかを尋ねた質問(複数回答)では、「表現力が低いと感じる」(42.0%)がもっとも多く、「思考力が低いと感じる」(30.5%)、「判断力が低いと感じる」(23.6%)がそれに続いている。
子どもの思考力・表現力・判断力を伸ばすために、何か対策を行っているかを尋ねたところ、「していない」(43.9%)、「したいがやり方がわからない」(41.7%)と、8割超の父親が対策を行っていないことがわかった。
子どもの思考力・表現力・判断力を伸ばすために、具体的に行っていることとしては、
- 読書や読解力の塾に通わせています
- 何事も自分の意見を言わせる
- 誤った表現は都度、指摘している
- 「なぜ?」「どうして?」「どういう意味?」とテレビを見ているときに問いかける
といった回答が寄せられている。
調査対象者自身の、文章力や表現力で困った経験の有無を尋ねた質問では、52.1%が困った経験があると答えており、困った内容としては(複数回答)「仕事で使う資料を作成するとき」(49.8%)が最多で、以下「説明やプレゼンをするとき」(38.4%)、「仕事でメールを送るとき」(33.7%)、「お子さんの宿題の日記や作文を見るとき」(29.2%)といった回答が続いた。
文章力を若いうちに身につけることは重要だと思うかという質問では、89.3%の父親が「重要だと思う」と答えている。
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