JELLYFISHは、全国の日本語学校関係者を対象に実施した、「オンライン授業の実施状況アンケート」の結果を、9月11日に発表した。
同調査は、日本語学校関係者のうち、同社主催の日本語学校向けセミナーの参加者を対象に、7月31日~8月18日の期間に行われ、55校・64名から回答を得ている。
調査対象者に、これまでにオンライン授業を行ったことがあるかを尋ねたところ、「ある」という回答は81.8%に達した。
オンライン授業を行ったことが「ある」と回答した日本語学校に、どのようなツールを使用してオンライン授業を行ったかを尋ねた質問(複数回答)では、「Zoom」(82.2%)がもっとも多く、「Google関連(Google Meet、Classroom、スプレッドシートなど)」(33.3%)、「Skype」(24.4%)がそれに続いている。また、「その他」には「Cisco Webex」「Teams」「LINE」といった回答がみられた。
オンライン授業における1回の授業時間は、「3時間以上」(57.7%)が最多で、通常授業の代替措置としてオンライン授業を実施していたことがうかがえる。以下、「1時間以上」(42.2%)がそれに続いた。
オンライン授業の実施対象は、「在校生」が84.4%、「入国待機生」は55.5%となっており、新型コロナウイルス感染症の感染拡大にともなう入国制限によって、多くの学生が母国で待機せざるを得ない状況がみえた。入学時期の見通しや入国後の在籍期間など、多くの保留事項を要因に入国待機生に対して在校生と同程度のオンライン授業実施が難しかったと考えられる。
オンライン授業を行ったことが「ある」と回答した日本語学校に、現在もオンライン授業を行っているかを尋ねたところ、60.0%の学校が継続してオンライン授業を実施しているが、37.7%の学校はオンライン授業を「行っていない」と回答した。その理由としては、「学校内の新型コロナウイルス感染防止対策を徹底した上で、対面授業を再開したから」がもっとも多い。
オンライン授業の実施にあたって、困ったことを尋ねた質問(複数回答)では、「学生のネット環境」(64.1%)が最多で、「教材の作成、準備」(56.6%)、「教師がオンライン授業に慣れていない」(50.9%)、「カリキュラムの作成」(33.9%)がそれに続いた。
オンライン授業を行ったことが「ない」と回答した日本語学校に、今後オンライン授業の実施を検討するかを尋ねたところ、60.0%が「今後オンライン授業を検討している」と答えている。
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