学費無料のエンジニア養成機関「42 Tokyo」が6月22に開校し、187名の学生が入学する。当初の予定では4月開校だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け延期されていた。
「42 Tokyo」はフランス発のエンジニア養成機関42の東京校。年齢や学歴、性別に関係なく挑戦でき、学費が無料で校舎に24時間365日いつでも出入りできる。授業は学生同士が学び合う「ピア・ラーニング」方式を採用し、エンジニアに必要とされる課題解決力が自然と身につく教育システムが構築されている。
2019年11月7日から第1期生の募集を開始し、今年1月6日より入学試験「Piscine(ピシン)」を実施していたが、その後新型コロナウイルス感染拡大を受け、4月の開校予定が延期されていた。
新型コロナウイルス感染拡大前は、オフライン(校舎)での学習を想定していたが、オンラインで学習できる環境が整備されたことにより、今後はオンラインとオフラインによる学習を組み合わせながら運営されていく。校舎での学習についても、人数制限を設けるなどし、学生同士が十分に距離を保てる環境を整備する。なお、しばらくはオンライン学習の環境が整えられない人が優先的に利用できるように調整される。
開校に先駆けて実施されたプレス向けの説明会では、一般社団法人42Tokyo 代表理事の亀山敬司氏があいさつし、「オンラインのカリキュラムはこの2、3カ月をかけて開発を進めてきた。こうした状況下でも、学び合いができる環境を作っていきたい」と述べた。

また、同法人の事務局長である長谷川文二郎氏はオンラインカリキュラムについて「校舎のコンピューターはOSなどが統一され、すべて同じ環境だった。しかし、オンラインでは学習環境が多様で、複数のOSに対応する必要があり、世界中の『42ネットワーク』と協力しながら開発を進めた。カリキュラムは4月から合格者に対して提供中で、検証を続けてきた」と説明。

カリキュラムの中には新型コロナウイルスに関連した課題もあり、それについては「42の一員として社会に対して何ができるか考えてもらうために出したもの。学生からも『ソフトウェアの強さを実感した。学ぶことが社会で生かされるイメージができた』とポジティブな意見が出た」と振り返った。そして「今後も社会情勢に合わせて、『42 Tokyo』はアップデートを続けていく」とした。

出された課題の例。新型コロナウイルス感染者数を表示するBotを作成する。
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