リクルートマーケティングパートナーズは、同社が提供するオンライン学習サービス「スタディサプリ」のオンラインコーチングサービス「スタディサプリ合格特訓コース」ユーザーの2020年大学合格実績から分析した、第一志望校合格者の学習データを、4月27日に発表した。
同分析は、国公立大学・難関私立大学の合格報告があり、センター試験後の1月23日以降まで「スタディサプリ合格特訓コース」を利用していた生徒を対象に行っている。
この分析では、春先の模試で第一志望校の判定がDもしくはE判定だったが、最終的に第一志望校に合格した生徒をAグループ、春先の模試で第一志望校の判定がDもしくはE判定で、第一志望が不合格だった生徒をBグループとした場合に、2019年9月~2020年1月の生徒からオンラインコーチへの月ごとの質問回数は、AグループがBグループよりも平均約2回多いことがわかった。
時系列では、Bグループの質問回数は減少傾向にあるのに対して、Aグループの質問回数は8月に一度落ち込んでいるものの、全体では高い水準で推移している。また、Aグループの生徒からオンラインコーチへの質問は、「志望校対策」や「学習方法の見直し」に関するものが多かった。
オンラインコーチから生徒へのアドバイスでは、Aグループの生徒に対しては「繰り返し・反復学習」に関するものが2019年10月に75%に達し、Bグループよりも28ポイントも高い。
これらの分析結果から、生徒はオンラインコーチとのチャットでのやり取りを通じて、過去問演習期における問題の解き直しなどのアドバイスを受けることで、基礎内容や過去問などその時点の実力に応じた内容を繰り返し学習し、改めて不明点を質問するなどして実力を積み重ねていったと考えられる。
さらに、生徒からオンラインコーチに対して模試の結果を報告し、「どのような対策をすべきか」「現在の学習法で見直すべき箇所がないか」をコーチに相談しアドバイスを受けることで、モチベーションが上がり効率的な学習が実現したことが明らかになった。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア