パスコと東京大学エドテック連携研究機構は、空間情報事業分野におけるAI人材の育成に特化した、独自の教育プログラムを共同で開発し、2020年度からパスコの空間情報技術者を対象に、本格的な教育を開始する。
空間情報分野におけるAIの業務適用については、第1段階としてAIで実現可能な範囲を理解することが重要である一方で、初学者がAIをゼロから学ぶ障壁が高いことから、今回開発した教育プログラムでは、空間情報の収集・加工・分析に活用できるAI技術分野を整理・集約し、具体的な事例や実践手順と組み合わせて広く展開するべく、以下の3ステップで学習を行う。
- レベル1:e-learningによるAI基礎知識習得
- レベル2:WorkshopによるAI技術にかかる課題解決
- レベル3:機械学習の実務トレーニング
「e-learningによるAI基礎知識習得」では、AIの業務適用に向けたリテラシ向上を目的に、AI概要、組織適用上の注意点、AI基礎技術などについて、eラーニングを通じて学ぶ。
「WorkshopによるAI技術にかかる課題解決」では、組織レベルでAIを業務に適用する際の注意点や課題を、ワークショップを通じて把握する。
「機械学習の実務トレーニング」では、AI活用の実践に向けて、基礎となる技術を習得することを目的に、自社版権の実データを教材に演習と対面講義を行う。
2019年度には、技術系管理職の130名を対象に「レベル1」「レベル2」の教育を試験的に実施しており、その成果をもとに、2020年度からは対象技術者を400名規模に拡大し、AI人材の育成を開始する。
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