増進会ホールディングス(Z会グループ)は、小学1年生~高校3年生の子どもを持つ保護者を対象に実施した、小中高生の読書に関する実態調査の結果を、2月12日に発表した。
同調査は、小学1年生~高校3年生の子どもを持つ、栄光モニター会員(栄光ゼミナール・栄光の個別ビザビ・大学受験ナビオに通塾する子どもの保護者)を対象に、2019年12月11日~25日の期間に実施され、759名(小学生の保護者380名、中高生の保護者379名)から回答を得ている。
調査対象者に、子どもが習慣的に読書をしているかを尋ねたところ、小学生の59.5%、中高生の52.8%が「習慣的に読書をしている」ことがわかった。
子どもが習慣的に読書をしていると回答した保護者に、その頻度を尋ねた質問では、「毎日」(48.4%)がもっとも多く、中高生は「週に数回程度」(49.5%)が最多となっている。
子どもが習慣的に読書をしていると回答した保護者に、子どもがいつから習慣的な読書をしているかを尋ねたところ、小学生・中高生ともに「小学校入学前から」が約5割を占めた。
子どもが習慣的に読書をしていないと回答した保護者に、その理由を尋ねた質問では、「習い事や部活などで忙しく、読書の時間がとれない」(55.8%)がもっとも多い。中高生の場合は「マンガやテレビ、ゲームなど、他のことに興味・関心が高い」(50.6%)が最多だった。
子どもが本を手に取るきっかけとしては、「書店や図書館、学校の図書室などで目に留まる」がもっとも多く、小学生では70.2%、中高生では45.4%に達している。中高生では「映画やドラマなどの原作になっている」というきっかけも多かった。
子どもの読書の手段は「紙媒体」が最多で、小学生は100%、中高生でも97.8%を占めている。また、中高生の9.0%は「スマートフォンで読む」と回答した。
子どもが読書を好きだと思うかを尋ねた質問では、小学生の7割超、中高生の7割弱が「好きだと思う」「どちらかといえば好きだと思う」と答えている。文章を書くことについても尋ねたところ、小学生・中高生ともに「好きだと思う」「どちらかといえば好きだと思う」が4割超だった。
読書が「好きだと思う」「どちらかといえば好きだと思う」層は、読書が「嫌いだと思う」「どちらかといえば嫌いだと思う」層と比較して、文章を書くのが「好きだと思う」「どちらかといえば好きだと思う」割合が圧倒的に多い。
習慣的な読書による、子どもへのよい影響を尋ねると、小学生では「新たな知識を得ることができる」(76.8%)が、中高生では「語彙が増える」(77.7%)がもっとも多かった。また、「記述力が向上する」という回答が、小学生と中高生で差が大きくなっている。
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