プログラミング教育関連企業8社が集結
2019年12月2日に開催された「異業種参入相次ぐプログラミング教育市場」のシンポジウムには、子ども向けプログラミング教育事業に参入する企業8社が集結した。まずは、参加企業8社の担当者と、それぞれの取り組みを簡単に紹介しよう。
ソフトバンクグループ株式会社 総務部CSRグループ 門脇哲太郎氏
ソフトバンクグループ(以下、ソフトバンク)は2017年からPepperによるプログラミング教育を開始。今までに全国850校で実践し、授業数は3万回を突破。身近な問題を発見し、課題解決にPepperを活かすプログラミング学習が特徴だ。教員用指導書も提供し、学校導入に力を入れている。
株式会社タミヤ 営業部 営業課 石崎隆行氏
2017年に「カムプログラムロボット工作セット」を発売し、プログラミング教育事業に参入したタミヤ。継続的に学べる場の提供を目指し、株式会社ナチュラルスタイルとの共同事業で29都道府県に94教室を展開中だ。
LINE株式会社 公共政策室社会連携チーム マネージャー 西尾勇気氏
LINEは2013年からネットリテラシー啓発活動に着手し、全国の小中学校に対して講演活動を行っている。その中でプログラミング教育の課題を知り、2019年9月から事業をスタート。10月には「LINE entry」をリリースし、教材開発や出前授業に取り組む。
東急株式会社 沿線生活創造事業部ウェルネス推進グループ課長代理 石川あゆみ氏
渋谷の開発を担う東急は、2019年から事業に参入。IT企業や教育機関の多い渋谷の街を活かし、地域連携を重視したプログラミング教育を目指す。2019年6月には、東急電鉄と渋谷拠点のIT企業4社で「Kids VALLEY 未来の学びプロジェクト(以下、Kids VALLEY)」を締結した。
株式会社サイバーエージェント エデュケーション事業部部長 上野朝大氏
シンポジウムに登壇した企業8社の中で、一早く事業化したサイバーエージェント。2013年から小学生を対象にした教室やキャンプを実施し、現在は、「Tech Kids school」と「QUREO」の2つのスクールを展開。合わせて1000教室に拡大した。
GMOインターネット株式会社 デベロッパーリレーションズチーム デベロッパーエバンジェリスト 成瀬允宣氏
GMOインターネット(以下、GMO)は、プログラミング教育に関するメディア「コエテコ」を運営するとともに、Kids VALLEYのプロジェクトを通して小学生向けのワークショップも実施。プログラミング教育に関しては後発であるが、「教える人を増やす取り組みに注力したい」と語る。
株式会社ディー・エヌ・エー CSR推進グループプログラミングゼミ開発者 末廣章介氏
2014年からプログラミング教育事業を開始したディー・エヌ・エー(以下、DeNA)。最初は佐賀県武雄市と協力し、低学年向けの教材「プログラミングゼミ」を開発した。その後、横浜市や渋谷区でも同教材を導入。これまで6000人の児童にプログラミングの授業を提供している。
株式会社ミクシィ 開発本部CTO室 田那辺輝氏
次世代育成の一環として、企業訪問の受け入れやネットリテラシー教室などを実施するミクシィ。プログラミング教育事業は、2019年からスタート。Kids VALLEYのプロジェクトに参加し、渋谷区立鉢山中学校で出前授業を行うなど、教育現場での取り組みを始めている。