イー・ラーニング研究所は、親子がどのように長期休みを過ごしたかの実態を調査するため、親を対象とした「子どもと親の夏休みの生活に関するアンケート」を実施し、その結果を10月1日に発表した。
今回、イー・ラーニング研究所は8月1日から8月7日にかけて、20代から50代の保護者、123名を対象に「子どもと親の夏休みの生活に関するアンケート」を全国で実施した。その結果、夏休みを子どもと親がどのように過ごしたのかなどの実態が見える調査結果となった。
夏休みに子どもと過ごせた時間は、週3日以下が7割超
「子どもの夏休みの間、子どもと一緒にどれくらい過ごせましたか」という質問では、第1位が「1週間のうち2~3日程度」(47)、第2位が「ほぼ毎日」(34)となり、第3位が「1週間に1日程度」(32)と続いた。共働き家庭が増える中で、週に2~3日(通常の休日とほぼ同じ頻度で)子どもと過ごす家庭が多いことが明らかになった。
6割以上が、子どもの夏休みの過ごし方に不安を感じた
「子どもの夏休みの過ごし方に、不安や負担を感じることはありましたか」という質問では、「はい」が63%、「いいえ」が37%となり、6割以上が子どもの夏休みの過ごし方に、不安や負担を感じたことが分かった。
また、「どんなことを不安や負担に感じましたか」という質問では、「家事(料理や掃除等)をする回数が増えること」(38)が最も多く、次いで「宿題や自由研究をみる量が増えること」(35)、そして「子どもの面倒をみてくれる人がいなくなること」(31)といった回答が僅差で続いた。子どもが長く家にいることで料理や掃除の回数が増え、子どもの学習だけでなく、夏休み中の生活に不安や負担を感じたことが伺える。
約7割が子どもの夏休みに、学童やアフタースクールを利用しなかった。その理由は「立地」
「子どもの夏休みに学童やアフタースクールを利用しましたか」という質問に対しては、「はい」が33%、「いいえ」が67%となっており、約7割の親が子どもの夏休みに学童やアフタースクールを利用しなかったという結果になった。夏休み前の調査では、学童やアフタースクールを利用したい親がほとんどだった一方、実際に利用した人が少なかったことが伺える。
また、「なぜ学童やアフタースクールを利用しなかったのですか」という質問に対しては、第1位が「立地」(24)、第2位が「その他」(23)、第3位「時間帯」(16)と続いた。さらに、「その他」の中でも「近くにない」「環境がない」「知らなかった」といった回答が見受けられた。学童・アフタースクールを利用したくても利用できない環境が多く存在することや、学童・アフタースクールへの認知がまだ広がっていないことが分かった。
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