Z会は、経済産業省が主導する「『未来の教室』実証事業」に、平成30年度(2018年度)に引き続き採択されたことを、7月17日に発表した。
昨年度の「『未来の教室』実証事業」では、50を超える実証事業を通してEdTechによる学びの革新のあり方が全国各地で試行されている。
Z会も「Z会Asteria 総合探究講座」を学校向けにカスタマイズし、日本大学三島高等学校・中学校においてiPadを活用した「探究的な学びから教科教育への誘導(おもに理科・社会)」という領域にチャレンジしており、事前と事後のアセスメントでは約半年間の実証を通じて記述力や関連する教科の学習意欲向上などが確認された。
一方で、多くの実証事業者が「探究的な学び」の時間の確保という課題に直面したことから、2019年度は武蔵野大学中学校・高等学校の中学1年生138名を対象に、「AI教材と人の指導による数学修得の効率化」を通して、探究学習の一層の充実を試みる。
この取り組みでは、同校の教員とZ会の子会社であるZ会エデュースから派遣されるサポーターが連携し、タブレット型AI教材「atama+(アタマプラス)」によって個々の生徒に最適化された数学の指導を行うことで、数学修得の効率化を目指すとともに、「単元の理解の深さ」についてもあわせて効果測定を行い、「より深く学べる」環境づくりを目指す。
具体的には、「学びの効率化」「生徒の理解度・意欲の向上」については、教員とZ会の派遣サポーターの下で「atama+」を活用して個別最適化された教材で、効率的な指導と学習意欲の向上を図る。また、「STEAM教育による探究的な学びの促進」として経済産業省が新たに構築する教材データベース「STEAM Library」から、学校が選択した探究プログラムを実施する予定となっている。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア