「Amazon Fire 7 キッズモデル」は、今年3月に発売された「Amazon Fire HD 8 キッズモデル」に続き、国内で2番目に提供されたキッズ向けタブレットです。子ども向けコンテンツが使い放題の月額サブスクリプションサービス「Amazon FreeTime Unlimited」が1年分(プライム会員は月額480円、一般会員は月額980円)、無償取り替え保証が2年分ついて、税込1万1980円と手頃な価格設定となっています。HD 8のモデルは税込1万4980円のため、さらに入手しやすくなりました。
Fire 7 キッズモデルは、 Fire HD8 キッズモデルに比べると、画面サイズ(解像度も)、ストレージ容量、メモリなどが小さくなっているほか、スピーカーがステレオからモノラルに変更されていますが、娘に実際に触らせた印象では、それほど大きな違いを感じませんでした。
逆に、改善点として、キッズ向けの保護カバーにスタンド機能が追加されたのは大きなポイントです。小学校1年生の次女も愛用していますが、前モデル(HD8)ではスタンドがなかったため、タブレットの置き方に苦心していました。そのせいか、自然と新しいFire 7の方を利用するようになっています。
また、 Fire 7 キッズモデルの本体は、同日発売された新モデルのため、音声認識によるAIアシスタント「Alexa(アレクサ)」に対応しています。「Alexa、今日の天気は?」といった声による指示でタブレットを操作することができます。なお、子どもが利用する際の、ペアレントコントロールアプリ「FreeTime(フリータイム)」が有効になった状態では、Alexaを使うことはできませんので、注意してください。子どもの声により、間違って商品を注文してしまった、といった不測の事態が起こらないようになっているとも言えます。
対象年齢は3~12歳となっており、FreeTime Unlimitedによって、児童書や知育コンテンツ、ビデオ、ゲームといった数千点のコンテンツを子どもの興味が赴くまま、利用することができます。「しまじろうの知育アプリ」「Disney Buddied: ABCs」「ドラえもん デジタルカラー版(1)」などが含まれ、FreeTime Unlimitedの専門チームが厳選したコンテンツが定期的に追加されていきます。英語コンテンツも充実しているため、早くから英語に慣れ親しむという効果も見込めるかもしれません。
保護者は、みまもり設定の機能を利用することで、年齢に応じてコンテンツの制限をかけたり、利用可能な時間や時間帯の制限、学習目標を達成したらエンタメ系のコンテンツを使えるようにしたりなど、細かいカスタマイズを行えます。また、ウェブサイトで利用状況を確認できる「ペアレント・ダッシュボード機能」や、端末を遠隔制御する「リモート・ペアレンタルコントロール機能」なども充実。つい目を離すと、子どもがYouTubeを見続けてしまって……と心配するご家庭も少なくないと思いますが、そのような場合にも細かく対処できます。
従来は、Amazon.co.jpからのオンライン販売のみとなっており、購入前に実機を試す機会が限られていましたが、6月6日から、エディオン、ケーズデンキ、ジョーシン、蔦屋家電といった、全国の家電量販店300店以上で店頭販売が開始され、身近に試せるようになりました。ぜひ一度、実機をお試しください。二子玉川の蔦屋家電では、今週末(8~9日)に「Amazon Fireキッズモデル」の体験イベントを開催するようです。
また、Alexaの機能(スキルと呼ばれます)を高度なプログラミングの知識を必要とせずに、直観的な操作で自作できるサービスとして「Alexaスキル ブループリント」がありますが、お父さんへ感謝の気持ちを込めたメッセージを作成できる新しいテンプレートが6月7日に追加されました。6月16日の父の日に向けて、お子さんと一緒にプログラミング体験をしてみるのも、よいかもしれません。