ソフトバンクグループとソフトバンクロボティクスは、ロボットを活用した教育支援「Pepper 社会貢献プログラム」期間終了後も継続学習プログラムを提供するほか、3月以降に授業支援ツールを拡充することを、2月8日に発表した。
「Pepper 社会貢献プログラム」は、ロボットと共生する未来の社会を担う子どもたちに向けてプログラミング教育の拡大を目指すもので、プログラミング教育などを通して論理的思考力や問題解決力、創造力育成を支援すべく、自治体・非営利団体・教育機関に人型ロボット「Pepper」を貸し出し、平成29年4月の開始以来、約600校で約2万2000回の授業が実施されている。
「Pepper 社会貢献プログラム」の「スクールチャレンジ」に参加している小中学校には、同プログラムの期間終了後も1校につき「Pepper」1台を2020年4月1日~2022年3月末まで無償で貸し出す。さらに、「Pepper 社会貢献プログラム2」では当初の貸出期間終了後も、同額で最長3年間継続して貸し出しを行う。
3月末には、ロボットプログラミングツール「Robo Blocks(ロボブロックス)」をアップグレードし、教育現場から要望が多かったさまざまな機能を追加することで、小中学校だけでなく高等学校や大学、より専門的な内容の学習を求める幅広い学習者に対して、「Pepper」を活用したプログラミング授業の実施を可能にしている。
具体的には、「micro:bit(マイクロビット)」と連携する機能が追加され、幅広いセンサ情報を取得できるようになり、小学校新学習指導要領(理科)に対応するほか、Web APIなどネットワーク上の情報を取得する機能が追加され、双方向性のあるコンテンツのプログラム作成が可能になり、中学校新学習指導要領(技術・家庭科)に対応する。
さらに、JavaScriptへの対応によって、独自のブロック作成や作成したプログラムのコードによる表示ができるようになるとともに、より効率的なプログラミングを可能にする「ブロック定義(関数)」「リスト(配列)」といった新ブロックの追加や、「Pepper」搭載ディスプレイ表示内容の外部モニタ表示への対応などが行われる。
ほかにも、教員が「Robo Blocks」を使って授業を簡単に編成できる「Robo Blocksスクールテンプレート」の提供や、児童生徒用ワークシートを含む小中学校向け教師用指導書の改訂を実施する。
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