LITALICOは、テクノロジーの力で社会課題にアプローチしていく課題解決型コンテスト「SOCIAL FIGHTER AWARD」の、「学校」をテーマにした第1弾の最終審査会を9月17日に開催した。
「SOCIAL FIGHTER AWARD」は、世の中の困り事を1つでも多く、かつ早く解決するために、技術の力を活用した社会課題解決の輪を広げていくことを目的に、今年(平成30年)から開始されたコンテスト。
第1弾となる今回は、「学校にある課題を攻略せよ」がテーマで、応募141作品の中から1次審査を経て6作品がファイナリストに選出された。9月17日の最終審査会は日本マイクロソフトの品川本社で開催され、審査員と約100名の観覧者の前で、ファイナリストに選ばれた6作品の開発者・チームがプレゼンテーションが行われている。
最優秀賞に当たる「BEST OF SOCIAL FIGHTER賞」に選ばれたのは、金澤圭さんが「恥ずかしがり屋でも『わからない』を先生に伝えられる」をテーマに開発した「Smart Class Room」で、ボタン型IoTデバイスを使って、授業がわからないことをこっそり先生に伝えられるプロダクト。
審査では、シンプルながら自身の子どもが小学校入学後に起こりうる課題から調査を行い、生まれたアイデアを形にしている点や、ボタンを押すことで個人を特定できないなど、利用シーンをきちんと考えられている点が評価された。
また、自身の子どもの課題に向き合い解決するという姿勢に対し、このような方が表彰されることでロールモデルとなり、世の中が前進するのではないかという思いも込められての受賞となった。
なお、開発者の金澤さんには賞金100万円が贈られている。
そのほか、優秀賞に当たる「BEST IMPACT賞」には、半透明のパネルによってスマートフォンに映されたイラストがノートに投影され、なぞるだけで簡単に上手なイラストが描ける「mirror notes(ミラーノーツ)」が、「BEST TECHNOLOGY賞」には、教科書に載っている偉人たちとのチャットを通して、偉人の出来事の調査・学習ができ、さまざまな分野に興味を持ってもらうチャットボットサービス「偉人チャット」がそれぞれ選ばれ、賞金10万円が贈られた。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア