ichihimeは、全国の中学校・高等学校を対象とした難関大学キャンパスツアー・交流プログラム「Campus Connect」の開始を、11月26日に発表した。

このプログラムは、難関大学への進学に際し、ロールモデルの不足や多様な進路を知る機会の制限などから、本来の興味や能力がありながらも挑戦の機会を得られない女子中高生が多いという現状を踏まえて企画された。例えば、東京大学の学部入学者に占める女性の割合は約21%にとどまっている。
ichihimeはこれまで、オンラインコミュニティやイベントを通じて、女子中高生が多様な女性大学生とつながり、主体的に未来を描ける機会を提供してきた。「Campus Connect」は、この取り組みを学校現場にも広げ、女子中高生が身近な大学生ロールモデルや大学での学びに体系的に触れられる機会を提供する。これにより、学力や意欲がありながらも挑戦をためらう女子中高生を減らし、一人ひとりが興味・関心を軸に進路を選択できる社会の実現を目指す。
プログラムの内容は、難関大学のキャンパスツアーや難関大学の女性大学生との交流会・講演・ワークショップなどであり、対面またはオンライン形式で、各校の希望に応じた内容を実施する。
第1弾として、9月14日に広島女学院中学高等学校を対象に、東京大学の女性大学生との交流会が東京大学キャンパス内で実施された。これは同校の課外学習の一環として、生徒の受験への意識を高めるとともに、東大などの難関大学を含めた幅広い進路の選択肢を提示することを目的としている。交流会には、中学3年生および高校1年生の希望者22名が参加し、パネルディスカッションやグループトークを通じて、進路選択の体験談や勉強法、進路の悩みなどについて対話が行われた。

参加した生徒からは「東大が身近に感じられた。自分の成績を見て勝手に諦めていたけれど、目指してみようと思います」「今までは絶対に無理だと思っていたけれど、自分の生活や行動によって変われることを知って、頑張れるかもしれないと感じました!」「皆さんすごく親切で、受験期のノートや大学で学んでいる教材を見せてくださりました。とても参考になりました」といった声が聞かれた。
現在、全国の中学校・高等学校から、プログラム実施の申し込みを受け付けている。
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