Study Valleyは、高校生による探究学習の成果や活動ログを、同社の探究学習プラットフォーム「TimeTact」から大学入試の出願資料として提出できるサービス「TimeTact探究スマッシュ」を11月25日に開始した。

「TimeTact」は、探究学習のカリキュラム設計から生徒の課題管理、AIによるフィードバック、評価(ルーブリック)までの一元管理を実現するプラットフォーム。教員の業務負担を軽減しつつ、生徒の自走する力を育む環境を提供する。
今回、同サービスの提供背景には、2022年度からの高校における「探究学習」必修化があり、近年は多くの大学が「探究型入試」を取り入れ始めている。
しかしながら大学側にとっては、提出された成果物(ポスターや論文)だけでは、そこに至るまでの試行錯誤や、生徒自身の主体的な関与度合いが見えづらいというプロセス評価の困難さがあった。また、どの程度高校の教員による添削が入っているかが判別しづらく、個人の能力を正確に測ることが難しい。
さらに、高校生にとっても自身の3年間のプロセスや細かな気付きを、限られた出願書類だけでは大学側に伝えきれないという。
そこで、今回発表された「TimeTact探究スマッシュ」の利用により、生徒は「TimeTact」上のマイページやプロジェクト管理画面から自身のベストな取り組みを選び、連携対応大学へスムーズにデータを送信できる。これにより、最終成果物だけでなく日々の活動ログ、教員やAIからのフィードバック履歴、自己振り返りの記録といった、探究の「プロセス」を含めたデータを大学側へ提供できる。
大学側では、学生がどのようなテーマに熱意を持って取り組んできたかの詳細を把握でき、アドミッションポリシーに合致した学生を評価・選抜しやすい。
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