大日本印刷(以下、DNP)と、三菱総研DCS(以下、DCS)は、2025年1月に「学校のDXによる運営負荷軽減・教育の質向上・利便性向上」を目的とした入試・校務支援サービスで協業を開始した。この度、入試のデジタル採点に特化した「リアテンダント(入試版)」と、合否判定の決定プロセスを支援する「スマート合否管理」を「miraicompass」シリーズの新サービスとして10月より提供することを、8月6日に発表した。

中学・高校入試では、出願、採点および合否照会・入学手続きのデジタル化が進んできたが、試験情報や採点結果、志願者情報をその都度連携し、短時間で判定資料作成や照合作業を行わなければならず、業務負担が大きくかかっている。また中学・高校受験の合否判定では、さまざまな角度で結果を評価する必要があり、複数の判定資料準備と長年の経験を必要とし、属人化されていることも課題である。
こうした課題を解決するためにDNPとDCSは、協業の第1弾として、DNPの「DNP学びのプラットフォーム リアテンダント」と、DCSの入試・校務支援サービスmiraicompassシリーズを相互販売している。今回は第2弾として、採点・合否判定の一連の業務をデジタル化し、ワンストップで支援する新サービスを開発し、miraicompassシリーズに追加。教職員の業務負荷軽減を図り、学校と受験生・生徒とのコミュニケーション時間の創出につなげる。
両社は、リアテンダント(入試版)と、スマート合否管理のサービス提供により、出願から入学手続きまでをワンストップで支援する。サービスの詳細は次のとおり。
デジタル採点「リアテンダント(入試版)」
これまで全国の小・中・高校のテストの採点をデジタル化し効率化してきたリアテンダントをもとに、入試特有の採点方法や受験者情報の管理などの現場ニーズに応える「入試版」を新たに開発。複数受験者の同時採点や採点結果のダブルチェックなど、入試採点に特化した機能が用意されている。また、入試専用の堅牢なセキュリティ環境で提供される。
合否管理「スマート合否管理」
miraicompassの出願、試験、採点、合否、入学手続きのデータを連携することで、合否判定会議前後の資料準備や設定にかかる時間を削減。リアテンダント(入試版)には、志願者情報や採点結果を自動連携できる。また、学校個別の判定項目の取り込みや試験ごとの合否ボーダーライン設定など、柔軟な設定が可能。さらに、合否判定シミュレーションで過年度比較やボーダー上の個別比較など、多元評価ができる。加えて、入学金決済の支払い状況を連携し、入学予定者数をリアルタイムに把握することが可能。

「スマート合否管理」 画面イメージ
※画面イメージは変更になる場合がある
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