コクヨは、東京都港区の「GPS機能付き見守り端末無償貸与」事業において同社の音声メッセージ機能付きGPS端末「はろここトーク」が採用され、9月から区立小学校に順次提供開始されることを7月18日に発表した。「はろここトーク」は、多様化するワークスタイルやライフスタイルに合わせた、次世代の家族コミュニケーションをサポートする家族見守りIoTブランド「Hello! Family.」シリーズの製品となる。

港区は、1月31日に清家愛区長が2025年度予算案のひとつとして、「GPS機能付き見守り端末の無償貸与」を発表している。これに対し、コクヨの「Hello! Family.」が入札によって採択され、「はろここトーク」が対象機種となり運用・保守業務を受託した。
港区ではすでに、子どもの通学時などにおける安全を確保すべく、不審者情報の配信や携帯防犯ブザーの無償貸与、登下校時の誘導などさまざまな対策を講じているが、さらなる安全対策として、GPS機能付き見守り端末の無償貸与を開始する。
具体的には、港区立小学校に通う1〜6年生の希望する児童に、GPS見守り端末を9月以降から順次無償貸与する。保護者は、児童の位置情報や登録地点の発着などを随時確認できるため、保護者の安心と児童の安全を確保する。端末費用・通信費用・保守費用といった経費はすべて区が負担するが、故意の紛失・破損の場合は有償での対応となる。

「はろここトーク」は、7月に発売された子どもの位置情報や移動経路を見守る音声メッセージ機能付きGPS端末。保護者はスマートフォン向けの専用アプリを子どもの端末と連携させ、専用アプリのマップ上で子どもの居場所や移動経路を確認できる。そのほか、GPS端末とスマートフォン間での音声メッセージの送受信にも対応している。
専用アプリには、任意のタイミングでGPS端末の位置情報を更新する機能や、あらかじめ設定した行動範囲からGPS端末が出た際に通知する機能も備えているので、登下校時だけでなく習い事や外遊びの際にも携行させることで、離れていても子どもを見守れるようになる。
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