エディテージは、同社が提供するAI英語論文執筆支援ツール「Paperpal」が、5月に福井大学に導入されたことを、7月17日に発表した。大学全体の研究力向上を目的とした導入であり、特に研究データは整っているものの、多忙により論文化が進まない研究者に対して有効な支援策となることが期待される。また、同ツールの定着のため、学内研究者向けにエディテージ担当者による導入説明会の開催を予定している。

AI英語論文執筆支援ツールPaperpalは、正確で文脈に合った英語表現の提案や、AIによる単語削減、引用文献の検索などのサポートをリアルタイムで得ることができるAIツール。Paperpalに使われるAI技術は、出版された論文の学習に加え、同社の英文校正ノウハウを学習させることにより作られている。
導入対象は、福井大学の教員400名(工学部200名・医学部200名)で、初回導入期間は2025年5月から2026年4月までを予定している。導入の目的は「研究時間の実質的な増加」「英語論文執筆における生産性の向上」「論文の質向上」で、また、これらを通じて国際学術誌への採択率の向上や論文数の増加といった成果も見込まれている。まずは1年間の運用を予定しており、その間に同ツールの有効性を検証し、成果や課題を踏まえたうえで次年度以降の契約継続について検討が行われる。
同ツールの利用定着を目的として、同社の担当者が福井大学に直接出向き、説明会の開催を予定している。同説明会では、ツールの基本機能の紹介に加え、具体的な活用事例や実演などを通じて、より効果的な利用方法を案内する。
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