追手門学院大学は、大学公式アプリ「OIDAIアプリ」のバージョン5.0をリリースしたことを、6月24日に発表した。今回のバージョンアップにより、大学の統合DB(データベース)上に蓄積された学修状況や成績などをモバイル端末上で可視化し、学生自らが学びを振り返り次の行動へとつなげることを目指す新機能「マイカルテ」を追加している。

追手門学院大学は2023年から「2025学院DXプロジェクト」を立ち上げ、「学修者本位の教育」の実現と学生の体験価値向上を目指して教育DXを推進している。その中核として「OIDAIアプリ」の機能拡充や、学内のあらゆる情報を集約する統合DBの構築・活用などを進めてきた。
マイカルテ機能は、学生自身が学修履歴を振り返り、自己成長や学びの改善につなげることを目的としたもの。第1弾として、これまでポートフォリオとして活用してきた「追ナビ」に表示されていた単位修得状況、GPAや成績推移、科目別成績、PROGテストの結果に加え、日々の授業の出席情報や修得した知識・スキルを証明するデジタル証明書「オープンバッジ」などを表示。モバイル端末上で日常的に学修状況やスキルを確認できるようになった。今後、さらなる機能拡充も検討していく。
また、教職員向けには2024年3月に、統合DBの情報をダッシュボード形式で可視化する「OTEMON INSIGHT」を整備。授業の開講状況やGPA、在籍者・退学者数、志願者数の全学・学部別の年次推移や、財務・人事データ、アプリ利用状況などを可視化し、教育の質向上や業務改善への活用を進めている。

統合DBに蓄えられたデータを学生・教職員それぞれに還元する仕組みが本格稼働し、教職員は学修支援や教育内容の改善に、学生は自己理解と行動変容に、それぞれデータを活用することが期待される。
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